105.優しいなんて ページ15
ハクを再び撫でる
虎若くんたちが、私が戻ってこないのを不思議に思ってこちらに戻ってきた
『そう言えば、今日は最初に虫を探したことくらいで、お手伝いと言えること何もしてませんけど…。』
孫兵「ああ、良いんですよ。今日の活動でやることは、竹谷先輩と皆が来る前に終わらせたので。」
『終わらせちゃったんですか。』
八左ヱ門「色々と何があったとか話は聞いています。今日くらいは動物と戯れて癒されてください。」
『十分癒されました。ありがとうございます。またお手伝いできることがあったら声をかけてください。基本的に大丈夫なはずなので。』
八左ヱ門「また是非お願いします。手伝いじゃなくても、ハクたちに会いに来てくださいね。」
『分かりました。』
自然と竹谷くんと並んで座っていた
2人で1年生の皆がハクと遊んでいるのを眺める
孫兵くんは大山兄妹の様子を見てくると席を外した
『元気だなあ…。1年生は無邪気で可愛いですね。』
八左ヱ門「そうですね。活動もしっかりしてくれるし、良い子たちです。」
『ふふ、竹谷くんは皆のお兄さんみたいですね。』
八左ヱ門「そう言われると、なんだか照れますね。」
何気ない会話をする
『そう言えば、大山兄妹って毒蜥蜴でしたっけ。』
八左ヱ門「ん?ああ、よく知ってますね。そうですよ。」
『よく脱走してるから、名前だけ聞くんです…。3年生で毒虫をしっかり育てているなんて本当に凄いですよね。』
八左ヱ門「そっか俺たちのこと知ってますもんね。孫兵は飼ってる生物を溺愛してますからね…。」
『はい、有名ですから。』
八左ヱ門「以前は俺たちのことを一方的に知っているなんて前の天女のせいですごく嫌な気分だったんです。でも知っていて理解して、受け入れてくれるのは嬉しいことですね。Aさんは優しいです。」
一方的に知っているという事実は、恐れになりやすい
得体の知れない奴が自分を知っているなんて普通は嫌なのだから
前の天女はその知っていることが不十分で、自分の利益になることしか見なかったのだろう
そんなことを考えてしまった
竹谷くんに私はどう見えているのだろうか
私はただ忍たまの人たちが幸せであればそれでいい
だからこそ、私に向けてくれる笑顔は、私を優しいと言ってくれるのは、とても勿体なく感じてしまうのだ
優しくなんてない、私は自分の理想が崩れて絶望するのが嫌なだけだ
『優しいなんて…ありがとうございます。』
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スイちゃんですよ〜☆ - Ahoy!!最高です!続編に出航!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)だだダ大統領になったらね☆まずは、リーヴル様を捕まえるね!と言う冗談は、そこら辺に捨ててね、 (2023年1月24日 15時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あーーさん» お褒めの言葉ありがとうございます。神様だなんて…。あーーさんの心に残る作品になれて幸いです!これからもよろしくお願いします。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
あーー - 何この素敵な作品…リーヴルさんは神様ですか? (2021年3月8日 1時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あまねさん» 愛の告白をありがとうございます(笑) 作品を気に入っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年3月1日 13時