忍術学園の事務員はラナンキュラス

役割の大切さ ページ44

私達は庄左ヱ門の案内で山賊の住むボロ屋敷についた
生徒達を茂みに隠れさせた

『ここか』

ここで待つように言い、塀の上から中の様子を伺う

｢外の様子はどうだ｣
｢なんもなかった

なぁ、早くあのガキ共売っちまおーぜ｣
｢だめだ！
残りのガキ共を捕まえてからだ｣


下劣な野郎共め
人身売買ということはい組の子達は無事ということ


素早く移動し、茂みに隠れているは組の元に戻る

『い組は無事だ』
三治郎｢どうして無事だってわかるの？｣
『あいつらの目的は人身売買
い組はいわば商品だ』
庄左ヱ門｢あ、
その商品であるい組を傷つけたら価値が下がってしまうから手を出さないと言うことだね！｣


す、すげーな庄左ヱ門
ほんとに一年生なの？


『正解
凄いぞ、庄左ヱ門！』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
庄左ヱ門｢えへへ！｣
は組｢ずるーーい！｣




『屋敷の中に2人、門の前に1人、庭に三人、全部で8人』

地面に地図を書いて、山賊のいる位置を示す

『乱太郎、きり丸、しんべいは門の前にいる1人と庭にいる3人をの気を引くんだ

引き付けている間に兵太夫と三治郎は裏口に
山賊を捕まえるカラクリを作る

そして庄左ヱ門、伊助、団蔵、喜三太は私の合図で庭に焙烙玉を投げ入れる

わかったか？』
は組｢わかった！｣

くいくいっと袖を引っ張る感覚があった

金吾、虎若｢僕／俺たちは何をすれば？｣
『二人はここで待機し、出てきたい組とは組を忍術学園まで誘導する』

そういうと二人は不満そうに見つめてくる

『二人の言いたいことはわかってる
だが、二人の役割はこの作戦で一番重要な役割なんだ』
金吾｢一番？｣
虎若｢重要？｣
『あぁ、この作戦の目的はなんだ？』
虎若｢えーっと、い組を助けること？｣
『そうだ
敵と戦うではなく、敵を捕まえるでもない

い組を無事に救出すること』
金吾、虎若｢！｣

二人はAの言っていることが理解したようだった

『お前達二人の役割は
皆を無事に忍術学園まで送り届けること

わかったか？』

金吾と虎若は派手な役割やかっこいい役割でも目的を達成しなければ意味がないことに気づかされ、
皆を無事に連れ帰るこの役割に満足した様子だった

金吾｢必ず皆を！｣
虎若｢無事に忍術学園に！｣

二人｢送り届ける！！！｣
『ふふっ、いい子たちだ』

私は皆を抱き締めた

『必ず生きて戻れ』

Aのエメラルドグリーン色に輝く瞳が一瞬赤く輝いて見えた

は組｢はい！！！｣

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