霊感少女と妖怪の世界 二の章

男！一反もめん 8話 ページ36

一反「綾…。」

すると、聞き慣れた声が聞こえた。

？「あ、あれ？一反もめんさん？」

一反「へ？あれAちゃんなんで？」

A「いや、海から妖気を感じてこっちに来たんですけど。それよりどうしたんですか？濡れてるじゃないですか！」

一反「っ！Aちゃんお願いがあると！ワシを乾燥機に入れて欲しいですばい！」

A「えっ、ええ！？一反もめんさん乾燥機ダメなんじゃあ？」

一反「お願いします。一刻を争うとです！」

一反もめんの必死な頼みにAは頷く。

A「わかりました！」

Aは一反もめんを抱き抱え乾燥機の蓋を開ける。

A「いきますよっ！」

一反「く〜〜〜っ！どすこーーい！」

ーーーーーーーー

鬼太郎は身動きが取れないまま、水柱に攻撃されていく。

綾「鬼太郎さん！」

海座頭「邪魔する奴らには死んでもらおう…。」

琵琶をならすと先が尖った水柱があらわれる。

鬼太郎「っ！あれは？」

目玉「海座頭の水霊銛じゃ！」

海座頭「くらえっ！」

鬼太郎に向かっていくと、鬼太郎が飛び、間一髪で避けられた。

海座頭「なにっ？」

綾「きゃっ！」

A「大丈夫？」

Aは綾に駆け寄る。すると上から声が聞こえた。

一反「綾もう心配はいらんですばい。」

綾は顔をあげると、鬼太郎を乗せた一反もめんがいた。

綾「タオルさん！」

一反「まちんしゃったとー。」

海座頭「また邪魔がはいりよったか！」

鬼太郎「助かったよ！一反もめん。」

目玉「お？なんだかフカフカしとるのお、どうしたんじゃ？」

一反「い、いやあなんでもなかとよ。それより鬼太郎。」

鬼太郎「わかってる。海座頭が許せないっていうんだろ？」

一反「っ！」

目玉「顔に書いてあるわい。あの子はお前にとって
大切な人間のようじゃな。」

一反「綾の言う通りだったばい…。」

鬼太郎「？」

一反「いやよかとよかと。」

鬼太郎「よし！お前がいれば千人力だ！行くぞ！」

海座頭の元へ飛ぶと、海座頭は琵琶をならして水霊銛を何本も出した。

どうにか避けるが近づけない。

海座頭「はははっ、どうした？」

目玉「琵琶が奴の力の源じゃ！あれを壊すんじゃ！」

鬼太郎「はい！」

鬼太郎は毛針を飛ばし海座頭は怯む。

鬼太郎「これでもくらえっ！」

鬼太郎はリモコン下駄を投げるが水の盾が弾き返す。

鬼太郎「くそっ、水が盾に。」

一反「鬼太郎ワシに任せてときんしゃい。」

鬼太郎「一反もめん。」

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