「つき手」と「相の手」 四段 ページ14
side A
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さっきから文次郎がモジモジしている。
真剣な表情から
どこか気が抜けた表情まで様々…
百面相でもしてるのか…
『……まあいいや。そろそろ此処を出よう』
文次郎「え、あ、あぁ…。そうだな」
文次郎は何か考え事でもしていたのだろうか。
そろそろ皆の所に戻らないと心配かけるかも。
俺は文次郎に背を向ける様に伝えると、
その背に自分の背を合わせた。
二人で土壁に足を掛けて少しずつ登る。
が、やっぱりやりづらい…
別に俺は一人で登ってもいいのだが…
ズリ落ちそうになりながら
なんとか地上へ出た俺たちは
足早に皆の所へ戻った。
本当は厠に行きたかったけど(((
皆の姿が見えたところで
小平太がこちらに気付き大きく手を振ってくる。
皆に合流する手前で、
文次郎は俺に言った。
文次郎「俺たちはお前に嫉妬している。
お前が皆を羨む様にな。そこは勘違いするなよ？」
『へー、そーなんだ？』
文次郎「な、なんだよ！」
『ふふ、別にー。早く戻らないと餅無くなる』
文次郎「はぁ…、食べないくせによく言うよ」
嫉妬してるのは、
「俺」じゃなくて「俺たち」なんだね。
小平太に俺は胸あたりで小さく手を振り返した。
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鴫碧(プロフ) - 雪さん» お久しぶりです！ 本当は拾で終わる予定が、まさかの拾参まで続いてしまいました…。そろそろ終わりそうですね…笑 お互い頑張りましょう！ (1月27日 21時) (
レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - お久しぶりです続編おめでとうございます。そろそろ物語もしゅう終盤ですかね？お互い小説作り頑張りましょう (1月27日 20時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴫碧 | 作成日時：2024年1月27日 19時
