「つき手」と「相の手」 二段 ページ12
side A
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『それってさ、ただ勝ちたいだけでしょ?
気持ちは解らなくはないけど、忍者として言うなら…
…………間違ってるよ?』
文次郎「間違ってる?」
『力は要らない。強い忍者が必要なんじゃない。
任務に失敗しない忍者が必要なんだ。
…………………なんて、俺は一度失敗してるから
言えたことじゃないけど…。』
任務に失敗しない忍者、か……。
多分、失敗したのは一度じゃない。
忍術学園に来る前に何度も失敗した。
今ここに居ることが
最大の失敗になったかもしれないのに…
まあ、今はそんなこと思ってないけど。
『実は結構嫉妬してるんだよねー』
文次郎「嫉妬? 誰にだ?」
『忍術学園の皆に。本当は羨ましくて仕方ない。
編入して来て最初の頃はズルいとまで思ったよ。』
一年生や二年生には頼れる先輩がたくさんいて、
三年生や四年生になれば後輩がたくさん出来て、
五年生や六年生にもなれば頼られる御手本だ。
そんな環境に突然入った俺は
酷く驚いたんだ。
同時に孤立を感じた。
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鴫碧(プロフ) - 雪さん» お久しぶりです! 本当は拾で終わる予定が、まさかの拾参まで続いてしまいました…。そろそろ終わりそうですね…笑 お互い頑張りましょう! (1月27日 21時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - お久しぶりです続編おめでとうございます。そろそろ物語もしゅう終盤ですかね?お互い小説作り頑張りましょう (1月27日 20時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鴫碧 | 作成日時:2024年1月27日 19時