紙包み 二段 ページ47
side 尾浜勘右衛門
________________________________________
突然声を上げた伊作先輩。
俺達はただただ驚いていた。
乱太郎「伊作先輩、何か解ったんですか?」
伊作「うん! コレが何なのか解ったよ!」
久々知「本当ですか!?」
尾浜「それで、コレはいったい何なんですか?」
今の流れで何故、
この粉がなんなのか解ったのか…
そこは敢えて触れないでおこう。
伊作先輩は棚を漁り、
何かを見つけると
俺達に見せてきた。
伊作「ここを読んでいくと、ウリ科の植物の根を乾燥させて粉末にした物と書いてある。」
乱太郎「なになに………爛れの薬、と書いてありますね!」
尾浜「テン…カフン…?」
久々知「聞かない名前ですが…」
伊作先輩が持ってきた巻物には
「天花粉」と言われる薬の
調合や効果が記されていた。
その他にも何処で手に入るかや、
取引される額など…
メリットからデメリットまでが
全てが細かく書かれていた。
伊作「これを渡してきた人物は兵助の事を知っているかもしれない。」
乱太郎「久々知先輩が怪我をしているって知ってる人物ですね!」
久々知「って言っても……五年生はみんな知ってるし……、あと知っているのは…うーん。思いつかないなぁ…」
兵助の事を知っている…
昨夜の出来事は
今朝方に兵助から聞いた。
人かどうかも解らない何かが
兵助に薬を渡すなんて…
しかも今一番、兵助に必要な薬…
伊作「でも天花粉だなんて、いったい何処で手に入れたんだろう。こんな高価な薬、滅多に出回らないのに…」
尾浜「そんなに珍しい薬なんですか?」
伊作「あぁ、僕は過去に一度だけ使った事があってさ!」
久々知「使った?」
伊作先輩はどこか落ち着いていて、
儚い表情をした。
伊作「去年の夏だったかな。汗をかくと時々爛れるんだよね。その時、Aが紙に包んで渡してきたのが、この天花粉だった。」
乱太郎「…伊作先輩……」
伊作「ねぇ、兵助。もう一度聞くけど、これ誰から貰ったの?」
久々知「すいません。本当に解らないんです…」
医務室の温度が下がった気がした。
伊作先輩の表情が固くなる。
いったい何が言いたいんだ…
___________
124人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千雪(ーωー) - お久しぶりです!更新止まってるみたいなのですが大丈夫ですか?また、鴫碧さんの小説が読めることを楽しみにしておきます!! (2022年11月7日 17時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - ラムネさん» はじめまして! コメありがとうございます! わかりやすくネタバレになってしまいますが、忍たま全員と関わっていこうとおもっておりますw どうぞこれからも宜しくお願いしますm(_ _)m (2022年9月30日 19時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ(プロフ) - 初めまして!いつも見させてもらっている者です!! これからどうなっていくのか、、更新楽しみにしています! 個人的にはいろんな忍たまとの関わりが見たいな〜、なんて思ってますw (2022年9月30日 18時) (レス) id: 7118247792 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» お久しぶりです! ただのチキンですよwww なるべくこまめに更新しますので、よろしくお願いしますm(_ _)m (2022年9月28日 23時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - お久しぶり!鴫碧さん優しいですね(*^-^*)尊敬します!これからも応援しますね💖💖 (2022年9月28日 19時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鴫碧 | 作成日時:2022年7月23日 0時