【男主】もう一人の六年生は任務中 捌【忍たま】

大運動会 開幕 十段 ページ45

side 潮江文次郎

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鉢屋「潮江文次郎選手、一年生の方へ撃ったため失格です」


文次郎「くっそぉ…！」


伊作「どこにも飛んで行きませんように！……それ！」





ヒュｰﾝ……

…………ﾋｭーン！





伊作「え………えぇぇえ！？ ぐはｯ！」


乱太郎「伊作先輩…！」


鉢屋「善法寺伊作選手、撃った鎌が自分の所へ返って来て持ち手部分が直撃……。し、失格です」


久々知「落ち着け、俺………ふｯ！」






ドクタケ「「「うわぁぁぁあ！？」」」






鉢屋「久々知兵助選手、ドクタケの来賓席に鎌を撃ったため失格です」


八方斎「危ないだろｯ…！」


久々知「あはは……おかしいなぁ…」


竹谷「絶対当てるぞ…………くっ！」






ドクタケ「「「うわぁぁぁあ！？」」」2回目





鉢屋「竹谷八左ヱ門選手、ドクタケの来賓席に撃ったため失格です」


八方斎「わざとだろ…！」


竹谷「あは……す、すいません…」
















ここまで順位に上がってるのは

作法委員会の仙蔵と

図書委員会の長次だけか。



くっそ…

この競技で点数を得られなかったのはイタイな…



















尾浜「体軸から、やや斜めに肘の位置……おりゃｯ！」





シュパンｯ






留三郎「なっ！？」


仙蔵「的に…」


文次郎「当てた…？」


小平太「やるなー！」


長次「なるほど」


鉢屋「尾浜勘右衛門選手の撃った鎌が見事、的に命中！ 合格です！」















あの鎌を的に当てただと！？

俺達でも難しかったあの静定剣を…



そこにいた全員、加えて来賓席から

驚きと歓声が上がった。





でも、一番驚いていたのは……



















尾浜「へ………あ、当たった…」


久々知「すごいじゃないか！」


竹谷「やったな！ 勘右衛門！」


尾浜「お、おう…！」

















本人が驚いてるあたり、あれはマグレだな。

狙って撃ったならあんな喜び方はしない。



















長次「分け利きの術」


小平太「ワケキキノ…スベ…？」


長次「勘右衛門は右利き。それなのに敢えて左で撃った。」


小平太「確かに！ でも何の為に？」


長次「差し手を使う事で敢えて力を抑制する。コントロールとスピードは落ちるが上手く使えれば無駄を省いた真っ直ぐな手裏剣が撃てる。」


文次郎「てか、そんなの授業でやったか…？」







長次「と、Aが言っていた。」


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