【男主】もう一人の六年生は任務中 捌【忍たま】

大運動会 開幕 八段 ページ43

side 猪名寺乱太郎

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鉢屋「二つ目の手裏剣撃ちは静定剣です！ 一番乗りしたのはやはり七松小平太選手！」


小平太「よし、このナイフにしよう。そりゃ！」


鉢屋「お見事！ 二つ目の手裏剣撃ち合格です！」


留三郎「くそ……速いな…」


長次「流石、体育委員会」



















七松小平太先輩って

実技になると本当に優秀…



座学ではギリギリって

中在家長次先輩が言ってたけど…



















しんべヱ「A先輩、静定剣って？」


『んー、なんだろうな(((』


きり丸「しんべヱ……諦めろ…」


金吾「説明するのそんなに面倒くさいかな…」



















七松先輩を追う様に

皆どんどん二つ目の手裏剣撃ちを通過していく。



















小平太「イケイケドンドン！」


留三郎「うぉぉお！」


文次郎「負けるかぁぁあ！」


長次「もそ」


仙蔵「…っ！」


伊作「みんな待ってぇえ…！」

















六年生は全員通過したみたい。

それに続く様に五年生が手裏剣を撃つ。



















久々知「それ！」


竹谷「おりゃ！」


尾浜「…………」
















五年生達も正確に的を射抜いている。

流石、上級生は違うなぁ



突然、A先輩の姿勢が前のめりになる。

















乱太郎「A先輩？ どうかされたんですか？」


きり丸「なんか険しい表情」


『あ、いや、尾浜が気になって』


しんべヱ「尾浜先輩の何が気になるんです？」


『あの構え……』


金吾「ナイフの構え？」



















皆とほぼ変わらない構え方。

その構えを気にするA先輩。



見れば見るほど違いがわからない…



















『………一緒だ…』


しんべヱ「一緒？」


乱太郎「誰かの構え方を真似してるってことですか？」


『んー、ちょっと気になっただけ』


金吾「あれ？ 尾浜先輩って左利きだっけ？」


きり丸「そう言われると、何で左で撃ってるんだろう？」



















金吾に言われるまで気付かなかった！

尾浜先輩が左で撃ってる！



そのせいか尾浜先輩が撃ったナイフは

的のギリギリ…


それでも合格をもらって三つ目に進んだ。



















小平太「ん？ これは……」


留三郎「な、なんだと…！？」


文次郎「これを的に当てるのか…」

















三つ目の所で六年生全員が固まった。


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