大運動会の準備 三段 ページ28
side 潮江文次郎
_________________________________________
『そこで勘弁してくれ、文次郎』
尾浜「A先輩!? 何故此処に?」
鉢屋「身体はもういいんですか?」
『だいぶ楽になったよ』
文次郎「任務で怪我して帰ってくるなんて、お前も老いたな」
『老いてはないだろ』
留三郎から大運動会の事を聞いて
直ぐに予算を洗い出した。
全然足りない…
以前の大運動会でもかなりの出費だったのに…
Aが任務に行かずに
大運動会に参加していれば
二重の出費が発生しなくて済んだのに…
文次郎「はぁ……頼むから余計な出費は控えてくれ」
『わかってる』
文次郎「本当にわかってるのか? 忍術学園はお前が中心で動いてるわけじゃないんだぞ」
尾浜「潮江先輩、何もそんな言い方…」
『いいんだよ、尾浜。間違ってないから。』
日々の会計委員会の苦労が
そう簡単にわかってたまるか!
俺の言い方に不満の顔を見せる尾浜勘右衛門。
でも俺は間違ってない。
鉢屋「A先輩、どこか行かれるんですか?」
『え? あー、うん。ちょっとね』
文次郎「怪我して帰ってくるなよー」
『はいはい』
一瞬の沈黙の後
Aは何も言わずその場を去ろうとする。
鉢屋三郎に問われるも
答えは曖昧。
どうせまた怪我して帰ってくるんだ。
あーゆーヤツがいると保健委員会も大変だな。
尾浜「潮江先輩は何でA先輩に対してそんなに敵視しているんですか?」
文次郎「当たり前だろ。俺はアイツを認めていない」
鉢屋「と、言いますと?」
文次郎「まぁー、なんだ。アレだ。俺はアイツの事を知らない。上級生での編入って事もあってそれなりに警戒している」
尾浜「じゃあ知ればいいのでは?」
文次郎「簡単に言うなよぉ…。取り敢えず俺からは寄らないって決めている。」
俺はそれだけ言って二人から離れた。
アイツの話をしたいんじゃない。
独り
廊下を歩く。
尾浜の言葉が耳に残る。
知ればいい…
留三郎もそんなこと言ってたな。
それで何か変わったとでも言うのか?
くっそ…
またAの事ばかりだ!
俺は頭を拗らせながら
昼食を摂るため
食堂へ向かった。
_________
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» 諸泉尊奈門の扱いが酷くなってしまったのは申し訳ない…ww 尊奈門はなんだかんだで雑渡昆奈門にもっていきやすいwww (2022年6月21日 22時) (レス) @page25 id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 鴫碧さん» www気を長くして待っております!!戦国・室町時代は子供を鬼の子として捨てることが多かったですよね………そんなことがなくなる時代が来ることを願います! 城勤めの忍者は大変ですね、次から次へと任務があるので・・・ (2022年6月13日 19時) (レス) @page20 id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» どう頑張っても利吉さんのイメージが思い付かず…ww。次でなんとかやってみますww (2022年6月12日 23時) (レス) @page20 id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 利吉さんは経験者なイメージがありますが、以外と初心だと可愛いですね(*´艸`)(*´艸`) (2022年6月11日 20時) (レス) @page15 id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - リク答えてくださってありがとうございます❗薬草学がすき!?凄いです! 利吉さんとの関係が出来ていなくても凄く良かったです(≧口≦)ノ (2022年6月11日 20時) (レス) @page15 id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鴫碧 | 作成日時:2022年6月2日 23時