【男主】もう一人の六年生は任務中 捌【忍たま】

本当は嘘 四段 ページ24

side 山田伝蔵

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伝蔵「学園長先生、只今戻りました」


土井「山田先生、どうでしたか？」


伝蔵「取り敢えず、大運動会には興味があるようで…」


利吉「ふふっ、期待通りの報告ですね」


















医務室を出て、

真っ直ぐ学園長先生の所へ。




そこには

学園長先生と土井先生と利吉が待っていた。




医務室であった事を報告すると、

学園長先生は満面の笑顔を浮かべた。



















学園長「そうと決まれば準備じゃ！ 土井先生と山田先生は各城主に文を届ける！ 利吉は生徒にこの事を報告するのじゃ！」


土井「また大運動会……授業が遅れる…」


伝蔵「はぁ、今回は諦めましょう」


利吉「今回も、諦めましょう」
















静かな夜


皆はもう寝ただろうか…






私と土井先生は重い足取りで

学園長先生から受け取った文を持って門前へ。



出門表にサインして門を潜るところで

声をかけられた。



















雑渡「おや、こんな闇夜にお出掛けですか？」


小松田「ちょっと！ 入門表にサインを！」


雑渡「ギリギリ入ってないのでセーフだ」


小松田「あ、確かに(((」















近くの塀に腰掛けて話しかけてきたのは

タソガレドキの忍者



最近、矢鱈と忍術学園の周りを

ウロウロしている。



だが何故、私達に声を掛けたんだ？

目的が気になるのなら様子を伺うはず…











伝蔵「タソガレドキ忍軍組頭の雑渡昆奈門。忍術学園にいったい何の用だ」


雑渡「用など無い。とある場所からの帰宅中だ」


土井「最近の行動が目立っている。何か企んでいるんだろ？ それともAか？」


雑渡「ふん、彼の具合いは把握しているつもりだ。それより、その手紙を受け取ろう」


土井「て、手紙って………これの事…」


















話を逸らされたかと思えば

先程、学園長先生から受け取った文を

渡せと言う。



私は三枚、土井先生は二枚。



















伝蔵「私が持っている文は、ドクタケ城とチャミダレアミタケ城と……タソガレドキ城！？」


土井「私のは風魔と佐武鉄砲隊…」


伝蔵「タソガレドキ城はまだいいとして、何でドクタケ城にも文を出すかな…」


土井「先が不安です…」

















文を渡すと、組頭は闇に姿を消した。

私達も忍術学園を出発。












ふと、思い出す。

Aの具合いは把握済み……


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