一見に如かず。 三段 ページ48
side A
_____________________________________
留三郎「おい、A。そろそろ起きろ」
『んん…ん？ なんだ、留三郎か…』
留三郎「俺で悪かったな！ それより学級委員だろ！ 集まらなくていいのか？」
昨日の学園長先生からのお使いで
ヘトヘトになった俺は
倒れる様に布団で眠った。
そのまま朝を迎えれば聞こえて来たのは
留三郎の声。
『わかったよ、起きるから…。はぁ…怠い…』
留三郎「まあ、なんだ…。無理はするな」
『ふふっ、留三郎って何でそんなに俺に優しいの？』
留三郎「そりゃあ…お前が、」
尾浜「失礼します！ 食満先輩も一緒でしたか。A先輩、もうみんな集まってますよ…」
俺の問いに留三郎が答えるところで
勢い良く戸が開く。
元気な声の主は尾浜だった
俺が遅いから迎えに来たんだろう。
尾浜を待たせるわけにもいかず
俺は流れるように支度をして
尾浜と一緒に皆の所へ向かった。
庄左ヱ門「そちらは来客専用です！」
彦四郎「ここに物を置かないで下さーい！」
『……どういう状況…？』
鉢屋「先輩、遅いです」
『いや、ごめんって。てか説明してよ…。俺は何をすればいいの』
尾浜「各委員会が出し物をして来客を饗す感じですねー。トラブルが無いように俺達が見て回るんです。」
『それちゃっかり楽しんでるやつ』
辺りを見渡すと
どの委員会も賑やかだった。
その光景がどこか羨ましいと思った。
ズルいとまで感じた。
俺が任務で居ない間に皆は
こんな事をしていたなんて…
勿論、任務を望んだのは自分だ。
でも……、
『………楽しそうだな…』
無意識だった。
口から出た想いは言葉となり、
力無く消えていった。
グイッ！
『うわっ！？ 何だよ急に！』
鉢屋「いいから、さっさと行きますよ」
庄左ヱ門「先輩！ こっち行ってみません？」
彦四郎「その後あっち行きましょうよ！」
急に腕を掴まれて引っ張られる。
驚く俺に対して鉢屋は淡々としていた
その後は学級委員会の皆であちこちを回った。
こうして皆と居るのも良いな…。
人と関わるのが嫌で任務に行っていたけど、
それってただ逃げてただけだよな。
誰かを傍にして思った、
『……暖かいんだな、文化祭って』
__________
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» 利吉も土井先生も美味しい…媚,薬とかもっと美味しいですね(*´ω｀*) やってみます！ (2022年6月2日 20時) (
レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - スライム？触手？でも美味しいと思います( *´艸｀) (2022年6月2日 19時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - あ❗『どうでしゅうか』になってる！！(゜ロ゜ノ)ノ 正しくは『どうでしょうか』です❗ (2022年6月2日 19時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 利吉✖️主人公か、土井先生✖️主人公が見てみたいです(*^3(*^o^*)(*^3(*^o^*) ネタは媚 薬なんてどうでしゅうか( *´艸｀)( *´艸｀) (2022年6月2日 19時) (レス) @page50 id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» 未定なだけで何かしらの関係は作るつもりです！ リクエスト大丈夫です！ ネタが尽きてるので有り難いです…ww (2022年6月2日 9時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鴫碧 | 作成日時：2022年5月7日 0時
