story＊140 ページ45
あれから…流星から早く戻ってくるように電話が来て、ｱｸｲﾗ地区の空港に戻って王様や2人と合流したけど…
宏太くんと慧くんの言葉と、全てを諦めた様なあの瞳が頭から離れる事はなかった。
重｢っ…｣
俺の様子が可笑しいと思ったのか、電話口でめっちゃキレてた筈の流星も全然怒って来うへんかったけど、合流時刻に遅れたのは事実やから頭を下げて謝って…
勿論、王様にもきちんとお詫びした。
小｢あのっ…しげ、何かあっt…｣
藤｢望、今は放っといたり。｣
小｢あ、うん…｣
何か気を遣われてる様な気はしたけど、気にする余裕なんて無くて…
2人にあんな事を言わせたEAST帝国への怒りと、皇帝への怒りと…何も知らんかった自分自身への怒りで黙り込んだまま、ジェット機はWEST王国へと到着した。
藤｢王様、迎車が来たようです。乗りましょう。…しげも乗ってくやろ？｣
重｢あー、おん。｣
ジェット機から王様の専用送迎車に乗り換えて宮殿に向かうけど、その車内でも俺のせいなんか誰も喋ろうとせんくて、ｼｰﾝと静まり返ってる。
何か喋ろうとも思ったけど、こんな重たい空気にしておいて今更何を話せばええのか分からんくて…
結局何も言えないまま、1km程度しか離れてへん王宮殿にあっという間に着いてもうて、無言で車を降りた。
…王様。第1執事の流星。そしていつの間にそんなに買い物をしたのか、王様の物であろう大量のショッパーバッグを持った第2執事の望。
皆の1番後ろを歩いて王宮のロビーを進むと…エレベーターに乗り込んだ瞬間、流石に長過ぎる静寂に耐えかねたのか、将又最初からここで喋る予定やったのか、王様が口を開かれた。
横｢なぁ、重岡…明日の午前の朝廷会議、お前と神山も参加して欲しい。陽葵王女の事はメイドに任せればええから。｣
重｢はい、承知しました。…ですが、何故我々を？｣
横｢お前らだけじゃない。能力者全員を参加させる。…勿論、お前達もや。藤井、小瀧。｣
王様がﾋﾞｼﾋﾞｼｯと2人を指差して言うけど、流星も小瀧も驚く様子も素振りも見せず…
これを予想してたように、黙ってｽｯと頭を下げた。
横｢今日、EAST帝と話して…彼奴の言葉を聞いて…決めた事を、明日の朝廷会議で話す。
…せやから、お前らも聞くべきやろ。能力者として…この王国に仕えるものとして。｣
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
