story＊128 ページ33
検｢何ですかじゃねぇだろ。お前、ライセンスバッジはどうした。何故身に着けていない。｣
重｢はっ？えっ、何っ？何の事っ？｣
検｢カースト別に分けられたランクを示すバッジだ。ここを通り抜けられるのは、階級ｲﾝｾｸﾄ以上…つまり、Cランク以上のバッジが必要で…
って、お前…まさか不法に侵入しようとしてるんじゃないだろうな！？｣
重｢はぁぁーっ！？んな訳っ…！｣
お兄さんの声が大きかったのか、俺が叫んだからか…いや確実に後者やけど、騒ぎを聞きつけて他のｹﾞｰﾄが一斉に閉まり、大勢の検問官が集まってきて…
俺は、両腕に両足に肩に腰に…色々な所を押さえ付けられた。
痛い痛いって言うても全然離してくれへんし、ちょっと涙目になりながら身を捩ってたら…
1個だけ名案が浮かんで、俺を押さえ付けてる全員に聞こえるように思いっ切り叫び声を上げた。
重｢俺、WESTの人間やねんからバッジなんて知らんの当然やろーっ！！侵入なんてする訳ないやろがぁぁぁｯ！！離せぇぇぇｯ！！｣
分かりやすい程WEST王国の言葉で喋ったら、検問官達がﾋﾟｸｯと若干の反応を見せて…
一瞬俺を掴む力が弱った隙に、這いつくばって抜け出した。
検｢お前…EAST人じゃないのか…？｣
重｢ここの隣の国…豊かで平和な王国の民ですけど？…っこれ、パスポートと運転免許証やっ！｣
某ドラマの名台詞でお馴染みの印籠的に、検問官達に【WEST王国太陽特区役所発行】と確かに書かれた2つを見せると…
みるみる顔色を変えて俺に深々と頭を下げ、真っ赤な色をした通行証をそっと差し出した。
検｢我々の勘違いでお引き留めしてしまい、申し訳御座いませんでした。
…あの、これ…スポーツドリンクです。汗凄くかいてらっしゃるので…お詫びも兼ねて。｣
重｢あぁ、どうも。｣
散々時間食わされたし、遠慮なく500mlのペットボトルを受け取って…
検問官のお兄さんに軽く頭を下げてから、真っ直ぐ進んでゲートを抜けた。
重｢うわっ、外もう薄暗いやん…ってか、何も無いっ！！｣
ｹﾞｰﾄを抜けた外…ｶﾍﾟﾗ第4地区。俺の目的地。
…せやけど、思った以上に【最下層民の町】感がすごくて、店や家はおろか街灯すらない。
ここ、ホンマに"あの"EAST帝国やんな…？
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
