story＊103 ページ8
横｢…能力を消滅…？…確かに、それはずっと求めてた物や。やっと研究が進んだんやと思うと、俺も嬉しい。
せやけど、今は…その薬があったとして、使う訳にはいかんねん。
…EAST帝国が能力者を4人も得てしまった今…お前達の能力が無くなれば、この国には戦う力も護る力もなくなってしまう。
そうなれば、この王国は滅びの一途を…｣
中｢いいえ、王様。そのような事にはなりません。
…能力消滅薬を投与するのは私達でなく、陽葵王女様ですから。｣
陽｢…えっ…？｣
重｢ちょっ…どういう事や、淳太。｣
王様に向けてお話した筈が後ろから声がして振り返れば、王女様を抱えたしげと今までずっと黙ってた神ちゃんが近付いてきて…
あまりの迫力に圧倒されて数歩後ずさりしつつ、2人にも王様にも流星とのんちゃんにも、一通り説明した。
王女様に能力消滅薬を打てば、能力覚醒薬を生み出すという能力自体を消すことができ…
国民も王女様も護る事が出来るんやないかって。
横｢中間…お前のその話がホンマに実現できるとして、もう最早我が国に残された時間は多くない。あと数日もすれば、王女の件についての返事を催促する知らせがEASTの皇帝から届く筈や。
…そんな短期間で完璧な能力消滅薬ができるとは、到底思えへんのや。
幾ら優秀な研究員の集まったお前達能力研究所でも、現状は能力消滅薬の存在を確認しただけ…とてもじゃないが、時間が足りひん。｣
中｢ですがっ…｣
重｢ｯ…ですが王様っ、他に手立ては無いのですよねっ？それなのに…僅かでも可能性のある事を、実行することなく切り捨てるのですかｯ？｣
神｢ちょ、しげｯ！｣
重｢っ…これは王女様の執事として、無礼を承知で申し上げております…ｯ…王様っ！｣
いつの間にか王女様を神ちゃんに預け、俺達の隣…つまり王様の御前に来てたしげが片膝をついて跪き、頭を下げて…
驚いたのと同時に、王様に反抗してまで王女様をお護りしたいっていうしげの心からの忠誠心を感じて…俺も隣で一緒に頭を下げた。
中｢王様、私からもお願い致します。このままではどの道、EAST帝国が王国へ攻め入る事でしょう。
そうなれば王女様だけでなく、この国の民達も危険に晒されてしまいます。
…僅か10%…いえ、1%でも可能性のある限り、それを信じてトライするべきなのではありませんかっ？｣
重｢っ…淳太…｣
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
