Aぇ明日が来ますように。 (ページ15)

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-小島side-

昨日は散々な夜やった。

新幹線の中でウトウトしながら思い出す。

5時間近く謎の腹痛に襲われ続けて、胃の中空っぽになるまで吐いて、誠也くんとの電話の後に何とかマネージャーに助けを求めて、初めて夜間救急のお世話になった。

結局、診断結果は重い病気とかちゃうかって、ストレス性の急性胃炎。

自分でも気付かんうちに疲れが溜まってたんやと思いますよって言われて、点滴してもらったらめちゃくちゃ楽になったで。

小｢はぁ…もうこりごりやわ…｣

マネージャーに借りた膝掛けに包まって、まだちょっと違和感のあるお腹を摩る。

あの死ぬかと思った瞬間の事、多分俺一生忘れへんと思う。

きっと、誠也くん達が助けてくれた事も。

荷物を背負って、若干ふらふらした足取りで降り立った新大阪駅。

よく見慣れた景色にホッと息を吐くと、改札を出た所にもっとずっと見慣れた人らの姿があって…

目が会った瞬間、涙が出そうなくらい安心した。

小｢ｯ…誠也くんっ…まっさんっ……｣

末｢あぁもう、泣くな泣くな。よう頑張ったわ。｣

正｢1人でしんどかったなぁ…｣

荷物投げ捨てる勢いで2人に抱きついて、自分でもらしくないって感じるくらいメソメソ泣く。

1人っきりのホテル、ホンマにしんどかって…

誠也くんとまっさんの安心感に脱力しそうになったら、2人して大慌てで支えてくれる。

末｢ちょっ、小島大丈夫かっ？まだ本調子ちゃうやん！｣

正｢誠也くん、病院連れていきましょ！近くにあった筈！｣

末｢せやなっ！…って、小島？何笑ってんねん。｣

小｢ははっ…いや、何か…帰ってきたなぁって。｣

やっぱり、1人なんかと比べ物にならん。

メンバーがおるってだけで、こんなに心が落ち着くんや。

改めてメンバーって存在の大切さを感じて、噛み締めるみたいにもう一回2人に抱きつけば…

ほんの少し残った痛みさえも、スッと消えてなくなった。