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「もう、暗くなってきてる…」
あの転校生が帰ったら帰れるんだよね。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
「きたっ！」
『よーし終わった。』
「お疲れ様。さ、帰ろ？」
『帰る、か』
気になった美青年の話を持ち出す。
「ねぇさっき、和くんに会いに行こうと思ったら、転校生に会っちゃってさ。」
『あの子破壊力すごかったよ。』
「またこの学校もうるさくなるなーって思ってさ。」
『そうだね、それで俺の周りの子がそっちに行ってくれたら助かるんだけど。』
「ないよ絶対。和くんの人気はそのまま。」
『いやどうかわかんないからね？それは』
「そうかなーっ」
話しながら帰る準備をすまし、もう暗くなった数学
室から出た。
『さきいってて』
そう言われ、車の前で待つ。
肌寒い季節。夜風がとても冷たく感じた。
『お待たせ』
「暖房つけるよ？」
『うん』
月…
秋の夜空に浮かぶ満月。
月なんて、久しぶりに見たかもしれない。
ずーっと眺めてた。
『さあつきましたよ』
「…はやっ」
エレベーターを待つ彼を見て思わず手が動く
『冷てっ、んだよ手冷たすぎるよ』
「でしょ？冷え性。」
『冷え性なんだ。』
「そうなの、だから温めてよ」
『無理無理、ハァーってやっとけばいいじゃん』
そう言ってエレベーターに乗り込む。
「いやそりゃそうだけどー」
なんかやってくれるかなって思ったのに、
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『ほら早く』
ずるいタイミング。
エレベーターを出るときに、
私の手を握って自分のポケットに入れてくれる。
「温かっ。」
『ﾌﾌｯ』
ずっとこうしてたいと思ったけど、
当然家でしなきゃいけないこともたくさんあるしそ
んなことできない。
。
今日はちょっと遅めだからさっとできるご飯にし
た。
「洗い物してるから今日は先に入って？」
『ん、わかった』
あとから入るか、(お風呂に)
洗い物もすぐに終わり、のんびりテレビを見る。
なんか嫌だな。浮気を許すか許さないか。だって。
俳優「浮気ーですか？」
芸人「そりゃ嫌でしょ？」
俳優「嫌です。あ、ただ電話してるとか会ってるとかは大丈夫ですかね。」
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作者名：617 ∴ りう。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ninomiya61742/mylife/
作成日時：2017年9月1日 23時
