doll＊479 ページ39
青｢お父様はロイス以外とは会われへん。
…というよりも、もう俺達がお父様よりもマスターを愛してもうてるから、お父様は身を引かれたんや。｣
『うん…そうだね……って、リュウセイっ！！居たのっ！？びっくりしたぁ！』
さっきまで人形達の真ん中に居たリュウセイが、いつの間にか真後ろにいて…ビックリし過ぎて蹴り飛ばしそうになった。
…でも、私の驚きはそれだけじゃなくて、今日はリュウセイに何度驚かされればいいのか…って思う程だった。
『…えっ、リュウセイ…普通の格好に戻って…えっ？』
青｢あ、おん。そりゃ…もうロイスとちゃうし。
…何、あっちのが好きやったん？金髪に長ーいローブ。｣
『ふふ、私はどんなリュウセイも好きだけど…やっぱり、いつものこのスタイルのが落ち着くね。
…兄弟の皆も、お揃いだし。』
青｢…おん、俺も。｣
実はめっちゃ歩きにくいねん、あのローブ…とか、口とんがらせて文句言ってるリュウセイを見て、、、
何故だか分からないけど、気が抜ける程の安堵感を感じた。
青｢アカリ…？どうかしたん…？｣
『ううん、何でもないよ。』
青｢…そう、｣
私の顔を少し心配そうに見上げるリュウセイの頭を撫でて、ふと後ろを振り返ると…
そこには、まるでカオスのような状況が広がってた。
ﾜｰﾜｰ声を上げて大泣きしながら、眠ったままのあっくんを抱き締めてる雅紀くんと…
啜り泣きながら、のんちゃんの頭を優しく撫で続ける二宮さん。
…そして、ごめんごめんって何度も繰り返し謝りながら、トモヒロくんの小さな手を握る潤くんと…
たかくんが入ってる鞄を持って、そそくさと立ち去ろうとする智くん。
青｢…うっわ、地獄絵図。｣
『リュウセイ、それ失礼。』
青｢おっと…口に出てた。ごめん。｣
確かに大人の男が4人泣いてれば、地獄絵図にも見えるけども…
取り敢えず、どこかに向かおうとしてる智くんを引き止めるために、声を掛けた。
『智くん、どこ行くの！？』
大｢早く家に帰って、たかに薇巻くの！ここじゃ何故か巻けないからっ！｣
『えぇっ？ちょっ、待って！』
出口も分かんないだろうに走り出すから、慌てて止めようとすると…
私と智くんの会話を聞いてたらしい3人が、バタバタと鞄の蓋を閉めて立ち上がった。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
