doll＊449 ページ9
ｳｨﾙ【ﾁｶﾁｶｯ】
黄｢ん？…あぁ、せやな。そろそろ行くか。｣
松本の様子も見たし…バレる前にここから出ようと、ウィルの言う通り窓から離れる。
…そして、次に行こうとすると…エントが付いて来てへん事に気付いて、後ろを振り向いた。
黄｢エント、何してん。
…時間足りんくなる。行くで。｣
ｴﾝﾄ【ﾁｶｯﾁｶ】
黄｢はぁ…何なん。｣
首を振るような動作をしたと思ったら、”行きたくない”って窓に張り付いたまま動こうとせえへん。
…人工精霊はドールの従者やのに、こんなワガママでどうすんねん…とは思ったけど、ワガママとはちょっと違うかって考え直した。
エントは元々、俺の人工精霊とちゃう。
トモヒロの従者や。
俺がトモヒロのローザミスティカを横槍から奪い取ったせいで、仕える事になってもうただけ。
…エントにとって主人はトモヒロただ一人。
だから、主人の元マスターともっと一緒に居りたいって…それだけなんや。
黄｢はぁ…分かった。｣
俺も、そこまで鬼とちゃうし…仕方なくさっきの場所に戻る。
勿論、一度広げた翼を元に戻して。
黄｢言うとくけど、そんなに時間は取れへん。
…あと5分が限度や。ええか。｣
ｴﾝﾄ【ﾁｶﾁｶ】
黄｢ん、｣
窓からまた屋敷の中を覗き見るエントを横目に…
俺は、中の人間たちに見つからんように建物の陰に入って…背中を凭れて座り、ウィルと共に身を隠した。
･･･
＊5分後＊
黄｢…よし、行くで。｣
座ったまま少しウトウトしてたら、あっという間に5分が経った。
エントの気も済んだらしいし…そろそろ出発しようと立ち上がると、遠くの方から飛んでくる3つの光。
ノームとシェイがアンネを連れて戻って来たらしく、俺の目の前で急停止した。
黄｢…お前ら、リュウセイにちゃんと断ってきたか。｣
ﾉｰﾑ【ﾁｶｯﾁｶ】
黄｢そう、ならええけど。｣
無断で連れてきたなら盗んだと同じやし、人工精霊の窃盗事件なんて意味分からんから…取り敢えず確認したら、ちゃんと借りてきたみたいやからええけど…
にしても…早く返した方が良さそうやし、早よノゾムの元マスターの家に向かおうと、薔薇屋敷の庭から羽音を立てへんように離昇した。
黄｢アンネ、ノゾムの元マスターの家まで道案内頼む。｣
ｱﾝﾈ【ﾁｶﾁｶｯ】
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
