doll＊448 ページ8
黄｢はぁ……ノーム、シェイ、リュウセイの所からアンネ借りて来い。
俺達は先にトモヒロの元マスターの家に行く。
…ええか、10分以内に戻って来い。｣
ﾉｰﾑ＋ｼｪｲ【ﾁｶﾁｶｯ】
黄｢ん。ほな…ウィル、エント、行くで。｣
リュウセイの元へノームとシェイを向かわせて…
俺達は先に、エントの道案内で松本潤の家……あの大きな薔薇屋敷へと向かった。
･･･
ｴﾝﾄ【ﾁｶﾁｶ】
黄｢ん？…あ、あれか。｣
暫く空を飛び続け、だいぶ遠くの高級住宅地まで来た。
大きな屋敷の立ち並ぶ上空を飛んでたら…前方に一際大きくて庭の広い家を見つけて、動きを止める。
…残念ながら薔薇園は上から見て分かるくらい荒れ果ててたけど、それも庭師を奪った俺のせいやから…
人工精霊たちに合図して、そこへと高度を下げた。
黄｢よっ…と…｣
散りまくった薔薇の花弁の残骸を踏まんように…庭に降り立って、足音を鳴らさないように建物に近付くと…
前を飛んでたエントが【こっちこっち】と言わんばかりに、瞬きながら一つの窓の前でｸﾙｸﾙと廻転した。
…それ、滅茶苦茶バレそう。
黄｢おい、もうちょい動きコンパクトにせぇよ。｣
テンション上がってるのか…何なんか知らんけど、エントの動きがデカ過ぎるから軽く注意しつつ…俺もその窓の前へ移動する。
と…どうやら、ここはこの家のリビングが見渡せる場所やったらしく、部屋の奥に知ってる顔を見つけた。
黄｢…トモヒロのマスター、｣
あのクソ真面目で仲間思いのトモヒロが、大切な双子の片割れを捨ててまで守り抜いたマスター……松本潤。
パソコンと向き合って仕事をしてる美形な横顔が、ふとした時…俺達とは逆側にあるチェストの方を見て、、
今まで見た人間の中で、誰よりも優しく微笑んだ。
…その視線の先には、よく知るドール用のアンティーク鞄。
黄｢あれは…トモヒロの…｣
トモヒロのマスターの微笑みを見たら、何故か自分が笑いかけられた訳でもないのに胸が熱くなって…
あぁ、俺の中のアイツが喜んでる…って、そう感じた。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
