薔薇男子~ﾛｰｾﾞﾝﾎﾞｰｲｽﾞ~【jw】vol.5 (ページ24)

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doll＊214 ページ24

＊黄side＊

…暗い。とにかく暗い。

…シェイの後ろをついて大分フィールドの奥に来たけど…足元が全く見えへんくらいに暗い。

黄｢ウィル、エント、もっと照らせ。前が見えへん。｣

ｳｨﾙ＋ｴﾝﾄ【ﾁｶﾁｶ】

黄｢…おい、シェイ…ホンマにこんな所にタカヒロがおるんか？｣

…何も見えへんし、人工精霊の光だけで動けてるような状態やのに…とか思うてたら、前を飛んでたシェイが突然動きを止めた。

ｼｪｲ【…】

黄｢何やねん…何か言いたいならハッキリ……っ！！｣

ｼｪｲ【ﾁｶｯﾁｶｯ!】(ﾋｭﾝｯ)

シェイが黙ったと思ったらすっごい勢いで飛んでいって、その飛んで行った先をよく見たら…一箇所だけ照らされたように明るい場所があった。

黄｢…っ！！

…ウィル、エント、ついて来い。｣

…その明るい場所に”何か”が見えて、視界が悪い中人工精霊を連れて走って近づいた。

したら…そこにあったんは、、ドールの体。

まさかと思って顔を覗き込めば、それはタカヒロやった。

黄｢……タカヒロ、｣

声を掛けても…固く目を閉じたまま動かへんタカヒロのそばには、弦の外れたギター。

…そして何より気になるんは、ビッショビショのコイツとここら一帯。

黄｢ローザミスティカの反応はある。…薇が切れたか。｣

動けへんタカヒロから無理矢理ローザミスティカを奪う事はせえへん。

やろうと思えばできるけど、負けを認めてへんローザミスティカは劇薬にしかならん。

……トモヒロの時みたいに。

黄｢お前ら、帰るで。｣

…取り敢えずタカヒロを背中に乗せて、ギターを人工精霊達に運ばせながら、フィールドの中から出ることにした。

…目的はコイツやしな。

黄｢…ん？｣

？｢…っ！！｣(ﾊﾞｯ)

黄｢……青いドレス…

…ドール、、？｣