◇Long vacation◇太輔くん◇part２

47.顎クイ!? ページ6

太輔「じゃ、えっと…A、お誕生日おめでとう！」

A「ねぇ、もう一度歌って」

太輔「え///ヤダよ！恥ずかしいだろ！」

A「だって、今日は、特別な日だよ？お願いっ！」

太輔「もう！お前はー！」

そう言いながら、太輔くんは、深呼吸…


太輔「“Happybirthday to you〜♪”」


・・・優しい歌声…

太輔くん、歌手みたい…


太輔「“HappyBirthday DearA〜♪
Happybirthday to you〜♪”」

A「(ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ！)ありがとう！」

太輔「よし！じゃ、食べようぜ！」

A「うん！(ﾊﾟｸｯ)美味しい！」

太輔「ﾌﾌ…A、何飲む？コーヒー？紅茶？牛乳？」

A「あ、自分でやるよ！」

太輔「いいから！今日くらいしか、オレ、やらないからさ。」

A「じゃあ…お言葉に甘えて。紅茶！」

太輔「オッケー！」


太輔くんが、ﾏｸﾞｶｯﾌﾟにTﾊﾞｯｸを入れ、お湯を注ぐ。


・・・さっきまでのケンカがウソみたい…


A「さっきは、ごめんなさい…」

素直に言えた。


太輔「ううん。オレも、なんか大人げなかったよ…ごめん。」

A「本当にごめんね。大丈夫かな…
かほさんの太輔くんの印象が悪くならないといいんだけど…」

太輔「大丈夫。ちゃんと話せばわかってくれるよ。Aは家族みたいなもんだし。」

・・・家族…

親しくなったってことを喜んでいいのか、

女として意識されてないのか…

…あれ？


A「さっきから、気になってるんだけど、呼び捨てじゃない？」

太輔「いいだろ？もう、お前って“ちゃん”って感じじゃないんだよ。」

A「あははは！なにそれ？」

太輔「お前も、オレのこと“太輔”って呼んでいいから。」

A「太輔…」

太輔「A…」


・・・え///


やだ///


そんなふうに名前を呼んで、見つめないで…


.



.



太輔くんの指が…


私のアゴに…


ﾔﾝ///


何…


この展開はっ！？


.



.




.




太輔「ここ、ｸﾘｰﾑ付いてんぞ！」

太輔くんが、アゴに付いた生クリームを取ってくれた。


A「え？あ///っ///ありがと…」

・・・やだ、私ったらぁ〜///艸///


太輔「ｸｽｯ…(ﾍﾟﾛｯ)」


・・・あ///


ﾄﾞｷｯ


・・・私のアゴに付いてたクリーム舐めた…


.

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