マネージャーから始まる恋。【ARS】Part4 (ページ2)

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77.ファーストキスは恋の味ページ2

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あ「…え」

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あまりにも和の顔が真剣で言葉が出ない。

さっきまで酔っていたはずなのにもう熱は冷めているようだ。

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和「答えて」

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この状況一体どうしたらいいんだろう。

どう答えれば正解なのだろう。

和の真剣な瞳に目が離せないでいた時。

ポケットの中で携帯が鳴っているのを感じる。

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あ「ごめん。…ちょっと電話が」

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ある意味助かった。

この状況どうすればいいか分からなかったもん。

和の表情は見ずにその場を離れた。

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あ「…もしもし」

潤『もしもし、A？俺だけど。今どこにいんの？』

あ「あ、松本さん。…すいません。ちょっと今友達とご飯食べてて。でも、もう帰ります」

お世辞でも、和と二人でいるなんて言えないよ。

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潤『そ、…っか。迎えに行こうか？』

あ「大丈夫です！食べすぎちゃったので歩いて帰ります！」

潤『そっか。気を付けてね』

あ「はい！ありがとうございます」

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ふふふ、っていつものように笑ってくれる松本さんの声に安心する。

そのままピーピーという音とともに電話が切れた。

松本さん達も心配していることだしもう帰ろう。

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あ「…そろそろ帰ろっか」

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和の顔を見るのがこわかったから見ずにそう呟く。

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そのまま歩き出そうとすると

後ろからグイッ…と右腕を引っ張られて

気付いたら和の唇が私の唇に触れていた。

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