俺の彼女【nino】 (ページ13)

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最近年齢的にも時々考える” 結婚 ” という二文字。

考えるけど、まだ俺の中で答えはでなくて漠然としてる。

でもこの道の先がAと繋がってれば・・・

ふと目を開けると、ソファーの背から覗くお嬢さんの瞳と目があって、考えていたことがいたことだけに驚いて、また腰に痛みが走る。

「うわっ！・・・痛っ」

「ひどい。そんな驚かなくても・・・」

「お前、そんなとこから目だけ出して覗くなや！」

「えー？何度も声かけたんだよ？寝てるかと思って恐る恐る近づいただけなのに。」

「普通に近づけっつってんの！せっかく正月休みに腰休めてるっつうのに・・・」

「次の仕事で嵐に会ったら、『やりすぎ？』って聞かれちゃう？(笑)」

「お前、女の子があけすけに言うなや・・・」

「ごめん(笑)それじゃ私そろそろ行くね。多分夜ご飯食べてくると思うから、いってらっしゃいできないけど。気をつけて仕事行ってね？」

「あいよ」

「んじゃね？」

俺の頬にキスをしてニコって笑うから、お嬢さんのうなじに手を伸ばし引き寄せて、大人なキスをお見舞いしてやった。

「っ・・・・な、なに」

「何ってキスしただけだけど？」

「いや、そうだけど！」

「なによ？」

「な、なんでもない・・・」

俺から視線をそらし、顔を背ける。

お嬢さんが照れてる証拠。

だって見えてる口元がニヤけてますよ？

まったく素直じゃないんだからね、うちのお嬢さんは。

「さて、行きますか」

「あれ？早く出るの？」

「いや、時間あるし送ってく」

「え！大丈夫だよ！」

「ほら、行くよ」

あわあわしてるお嬢さんをおいて、上着を着て玄関へ向う。

靴を履いてると上着の裾をひっぱられた。

「んー？」

「和くん・・・ありがと」

やっと素直になりましたか。

顔見れば嬉しいって思ってんのわかるっつーの。

「でも・・・」

「ん？」

「駅まででいいからね？」

やっぱりうちのお嬢さんは素直じゃない。