Voyage.3 (ページ10)

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潤「ちょっと待っててな」

それからしばらくして、ありがたいことに4人がかわりばんこに俺のことを見てくれることになった。

その４人の看病の仕方が本当に様々で...

まずは翔さん。

翔さんはベッドのそばに腰掛けると仕事の資料を取り出した。

そちらに集中しながらも、おれが寝返りを打つとおでこに乗っているタオルを直してくれる。

一般的な看病のように思えるけど、注目すべきは翔さんが並べた資料の山。

整理整頓ができていないのか、おれの部屋はあっという間に資料で埋め尽くされ。

足の踏み場もないほどに翔さんの資料でいっぱいになっていく、、

翔「にの...なんかごめん」

和「しょおさん笑」

こればっかりは熱がある俺でも笑ってしまった。

そして次は大野さん。

大野さんはベッドに腰かけるとおれの顔をじっと見つめる。

おれも動かないし、大野さんも動かない。

静止画のような時間が流れる。

和「おおのさん...？」

そして、なぜかベッドに入ってきた。

和「ねえ、うつるよ、、？」

智「大丈夫だよ」

そして、肘をついて先程よりも近いところから俺の顔を見つめる。

何がしたかったのか分からなかったが、大野さんによる看病はこうして終わった。

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