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【N】
「病院。行ったほうがいいんじゃね？」
「ん……ﾊｧ…」
うん。本当は自分でもよーく分かってる。いつまでも部室にいれないし。
…でも歩くのも もう しんどいんですわ。
「………っ。ごめ……リーダー…」
あぁ……話すのも辛くなって来た。
目眩を大野さんにひっついて やり過ごす。
なんとも言えない気分の悪さに耐えようと、全身に力が入る。
そのたびに大野さんは、俺の身体をさすってくれる。
「くっ………うぅ……ﾊｧ。…」
「相葉ちゃんに電話すっか……」
頭上で困ったような声が聞こえた。
＊
「リーダー！」
ガコッという物音と共に、聞き慣れた声が響く。
「おう。ワリーな。」
「ニノ……ニノちゃん？」
肩を叩かれ、億劫だけど薄目をあけて答える。
「んっ……あｯ……」
相葉さん。アナタには本当…すみませんね…いつも。
「ずっとこんな感じ？」
「オイラが部室に来たときには」
「まったくもう！おばさんに怒られるよ！」
だろうね……(笑)
それから相葉さんは俺の親に連絡を取り、
タクシーで病院に連れて行ってくれた。
「何、高校生になって反抗期かー？」
随分、無理したなー と昔からの主治医が笑う。
すみません、反省してます
こんなに酷くなるとは……
俺の言い訳は熱い息と化して伝わらない。
「久しぶりねーニノミヤくん(笑)」
仲良しの看護師さんがにこやかに微笑んだ。
若干、「仕事量増やしやがって」という心の声が漏れている。
そして、点滴を受けている間に到着した母親の第一声。
「カズタクシー代、あとで自腹切りなさいよ」
後ろで大野さんと、苦笑いの相葉さんが見えた。
「隠してたアンタが悪い」
はい……(笑)
「自力で歩けなくなるまで我慢しない！」
コツンとくらったゲンコツは、優しく撫でられるよりも 愛がこもっていた。
＊
「ニノ、ゆっくり休めよ」
大野さんが顔を近づけてきて、鼻をチョンと叩いた。
「んふｯ………やーめろゃ…」
自分から出た声はびっくりするくらい弱々しかったけど、笑えたことにほっとした。
「ニノちゃん、またね」
「ん…」
相葉さん 補習だったのに ごめん。
色々言うことがあるのは分かってるんだけど。
この人を前にすると気恥ずかしさが勝る。
特に二人きりじゃないと。
だから、相葉さんの腕をチョイっと殴ってやった。
誰もいなくなった病室。
殴った方の腕から伸びる点滴のチューブが、 名残惜しそうにゆらゆらと揺れていた。
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cherry(プロフ) - 雪架さん» ありがとうございます！心理描写は毎回ちゃんと伝わるか不安になりながら書いているので、嬉しいです(^^)ニノちゃんの病系は…私の萌えるポイントを詰めこんでおります(笑)なのできっと、楽しんでいただけると思います…(*^^*) (2015年3月18日 18時) (
レス) id: f2132e69e9 (このIDを非表示/違反報告)
雪架(プロフ) - 五人それぞれに色んな思いがあって、優しいお話がとても素敵だなって思います。いつも楽しませていただいています。にのちゃんの病系、ひっそり楽しみにしています！（*＾-＾*） (2015年3月17日 9時) (レス) id: dfc0dc1d1e (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - なみさん» ありがとうございます！お泊まり会、書いていてとても楽しいです(*^^*)素敵なリクエストありがとうございました(^^)拙い文章ですが、お付き合い下さい(^^) (2015年3月7日 21時) (レス) id: 182439bf5e (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - リクエストしたお話、早速書いて頂きありがとうございます！お泊まり会、私もワクワクしちゃいます^ ^続き楽しみにしてます！ (2015年3月6日 23時) (レス) id: 3c47c6d247 (このIDを非表示/違反報告)
cherry(プロフ) - 翔菜さん» 翔菜さん。コメントありがとうございます(^^)リクエストはPhoto Storyのパート1で、期間限定で受けつけたものとなっております。なので今は受けつけていないんです(^_^;)すみません…。また機会があれば、リクエストを募集するかもしれませんがf(^_^) (2015年2月5日 16時) (レス) id: 182439bf5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry
| 作成日時：2015年1月31日 14時
