疑似恋愛～Kazunari～ (ページ44)

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黄色いイチョウの道。

なんとなくまた歩いてみてる

目の前には女の子。

落ちてしまったイチョウを手に持って眺めている

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和)「なーに、してんの？」

あ)「え！二宮くん？」

驚いたように後ろを振り返る

和)「イチョウ好きなの？」
あ)「んー、好きなはずなんだけどなー笑イチョウって良いイメージないんだ笑」

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和)「ふーん。じゃあさ、これから良い思い出作ればいいんじゃない？笑」

あ)「作ってくれるの？二宮くんが？笑」

和)「何？出来ないと思ってるの？笑」

あ)「出来そうにないなーっと笑」
和)「彼氏のことを信じなさいよ」

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そういうと少しだけ頬を赤く染めて

あ)「じゃあお願いします笑」

照れくさそうに笑った。

和)「帰ろうよ！」

あ)「そうだね笑」

和)「白雪姫おてて繋がりましょうか」

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繋いだりんごちゃんの手は冷たくて

和)「これなら暖かいね笑」

繋いだこの手をポケットの中にいれて

温かくなったのは
りんごちゃんの手のはずなのに

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俺の何年間も凍っていた心が

りんごちゃんの温かさで

少しづつ

少しづつ

溶けていって

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また。花を咲かすような気がした。