8匹目 ページ10
「ここいい？」
突然聞こえた声にAは顔を上げた。
そこにはマダムマルキンの店で出会ったハリーがいた。
Aは少し散らかってしまっていた自分の荷物を片付け、ハリーが座れるように隣を開けた。
「ありがとう」
Aはハリーが座るのを見届けるとまた本を読み始めた。
続きが気になって仕方がないのだ。
しばらくするとコンパートメントのドアがまたしてもガラリと開いた。
Aとハリーは顔を上げ、ドアの方を見た。
赤髪でそばかすだらけの顔。そしてひょろりと背が高い。
「ここ空いてる？」
Aは一度本を置き、向かいの席に座るよう促した。
そして本の続きを読もうと本に手を伸ばすと声が聞こえた。
「おい、ロン」
Aはうんざりしていた。
こうも読書の邪魔をされるのは気持ちのいいことではない。
Aは顔は上げず、読書に専念することにした。
こういう時、Aの何かに熱中すると周りが見えなくなる性格は役に立つ。
ハリーも赤毛の男の子＿＿＿ロンも読者の邪魔をしては悪いと話しかけなかった。
コンパーメントがノックされる音でAは現実へと引き戻された。
見ると丸顔の男の子が泣きべそをかいていた。
「僕のヒキガエルを見かけなかった？」
ハリーとロンは首を横に振った。
しかしAはこれ以上読書の邪魔をされたくなかったため立ち上がり、杖を出した。
「ヒキガエルの名前は？」
「トレバー」
すると栗色の髪の女の子がが現れた。
そしてAが杖を出しているのを見て、空いている椅子に座った。
「魔法をかけるの？それじゃ、見せてもらうわ」
Aは女の子を一瞥すると、呪文を唱えた。
［アクシオ トレバー］
何も起こらなかったかのように見えた。
が、次の瞬間、ヒキガエルがAの手の中にいた。
「トレバー！！」
「もう逃がすなよ」
Aはそう言うと丸顔の男の子にヒキガエルを手渡した。
そして本を読もうと椅子に座ると、女の子が話しかけてきた。
「あなた、すごいのね。教科書にはそんな呪文のってなかったのに・・・。私、ハーマイオニー・グレンジャー。あなたは？」
「・・・A」
幸運にも女の子＿＿＿ハーマイオニーは名字を聞いてこなかった。
ハリーが名乗ったときにハーマイオニーの興味がAからハリーへと移ったため、Aは本の続きを読み始めた。
ラッキー呪文
アロモホーラ
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真昼 - 更新続きますか？ 頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月13日 11時) (
レス) @page20 id: 8b68f2738d (このIDを非表示/違反報告)
てほゆの(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！これからも応援しています！！^ ^ (2020年3月8日 23時) (レス) id: 0f495494f3 (このIDを非表示/違反報告)
オリヴィア2世(プロフ) - ありがとうございます！受験も終わったのでゆっくりにはなりますが、更新していきたいと思っています。 (2020年3月7日 16時) (レス) id: 191b88bf2b (このIDを非表示/違反報告)
紙様 - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年11月24日 16時) (レス) id: 8c73967388 (このIDを非表示/違反報告)
オリヴィア2世(プロフ) - コメントありがとうございます。私もセドリックには死んでほしくないです。ですが書くときいつも主人公に振り回されてしまうので、どうなるのかはよくは分からないです(笑)。受験、がんばりましょうね (2019年8月21日 22時) (レス) id: 191b88bf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オリヴィア２世 | 作成日時：2018年12月23日 17時
