5匹目 ページ7
ぶつぶつと何かを言い続ける老人にお金を払い、Aは店内にいつの間にかいて終わるのを待っててくれたセブルスとともに店を出た。
「次はどこに行くんですか？」
Aは大股で歩くセブルスに必死に着いて行きながら訊いた。
「・・・制服を買う」
そうして来たのは『マダムマルキンの洋装店』と看板にでかでかと書かれた店だった。
「吾輩は少し用事があるから＿＿＿「終わったら店内で待ってればいいんですよね？」・・・左様」
Aは一人で店に入った。
そしてずんぐりとした魔女に促され、踏み台に立った。
隣にはあごのとがった青白い男の子と黒髪の眼鏡をかけた男の子が話をしていた。
眼鏡をかけた男の子がAの方を見て声をかけてきた。
「君もホグワーツなの？」
「・・・ああ」
マダム・マルキンはAの頭から長いローブを着せかけた。
「名前は？」
「・・・A・シャフィク」
名前を聞いてきたあごのとがった男の子が息を呑んだ。
「さあ、終わりましたよ」
マダム・マルキンがあごのとがった男の子に声をかけた。
男の子は踏み台から飛び降りると無言で去っていった。
「あ、あの、僕、ハリー・ポッター」
「へえ、よろしく」
しばらく誰も何も言わなかったが、その空気を消したのはハリーだった。
「君も魔法を使えない人たち＿＿マグルに育てられたの？」
「育てられたのはな。でも両親は・・・」
そこまで言うと店内にセブルスが入ってきた。
そしてグリンゴッツに行く際にセブルスに言われたことを思い出した。
《両親の話は人前でしないように》
急に黙り込んでしまったAにハリーはどうしてよいのかわからずそわそわとしていた。
「坊ちゃん、終わりましたよ」
Aは踏み台から飛び降り、片手を上げた。
「それじゃ、ハリー。ホグワーツでまた会おう」
Aはセブルスのところに走った。
店の外に出るとセブルスは大股で歩きながら話し出した。
「次は・・・ペットだな。ホグワーツではふくろう、猫、またはヒキガエルの所持が許可されている。強制ではないからいらなければいいのだが・・・いるか？」
Aはぶんぶんと頭を縦に振った。
動物が大好きなAにとって、好きな時に好きなだけ動物と一緒に入れるのは夢のようだった。
ラングドン一家はみな動物が嫌いで、ネズミ一匹も家には入れなかったのだ。
「では行くか」
セブルスはどこか嬉しそうに歩き出した。
しかし大股であることに変わりはなかった。
ラッキー呪文
アロモホーラ
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真昼 - 更新続きますか？ 頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月13日 11時) (
レス) @page20 id: 8b68f2738d (このIDを非表示/違反報告)
てほゆの(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！これからも応援しています！！^ ^ (2020年3月8日 23時) (レス) id: 0f495494f3 (このIDを非表示/違反報告)
オリヴィア2世(プロフ) - ありがとうございます！受験も終わったのでゆっくりにはなりますが、更新していきたいと思っています。 (2020年3月7日 16時) (レス) id: 191b88bf2b (このIDを非表示/違反報告)
紙様 - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年11月24日 16時) (レス) id: 8c73967388 (このIDを非表示/違反報告)
オリヴィア2世(プロフ) - コメントありがとうございます。私もセドリックには死んでほしくないです。ですが書くときいつも主人公に振り回されてしまうので、どうなるのかはよくは分からないです(笑)。受験、がんばりましょうね (2019年8月21日 22時) (レス) id: 191b88bf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オリヴィア２世 | 作成日時：2018年12月23日 17時
