人間に落第した女神様 (ページ18)

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第15話ページ18

こ、このままじゃ解剖されるー！
「に、逃げろー！」
私は全速疾走で走る。すると、みれぃ達も追ってきた。うわぁーん！解剖いやだよー！
「解剖しないでー！」
「解剖？……そういうことか！A！解剖はしない！」
「そうぷり！解剖なんて、恐ろしい事私達には！」
「そう言って騙そうとしてるんでしょー！わかるんだから！追ってきてるって事は、そういうことなんでしょー！？」
「ほんとに違うんだ！大体、お前解剖の事分かって言ってるのか！？」
あ……。すっかり忘れてた。私は、シオンとみれぃに解剖の事を教えてもらった。
「ね？だから、女の子である私達には出来ないってことぷり！」
「理解したか？Aよ。」
「はい…。疑ってすみませんでした。」
「いいけど…。もしかして、解剖が怖いから、私達に女神であることを隠してたぷり？」
「う、うん…。」
「理解不能。私には、考えられないな。」
「…そうぷり！ひびきさんにこの事を言えば！」
「あ、それはやめて！」
「どうしてだ？」
私…私は…。ひびき自身に気付いてほしいから。だから、この事を言わなきゃ。
「ひびきには、私が女神って事気付いてほしいんだ。」
「だが！」
「シオン。」
「みれぃ？」
「わかる気がするぷり。そういう気持ち。それに、ふわりがいる以上、ひびきとは付き合えないと思うぷり。」
「どうしてだ？」
「ふわりは、語尾付きでもひびきさんの心をキャッチしたぷり。あのひびきさんが、普通なら拒絶するはずの語尾アイドルを受け入れたって事は…。わかるぷりね？」
「でも…。それでも、私は…。」
「それに、ふわりは全力で恋をしてるぷり。たまに自信無くなる時もあるけど、そのあとはふわりはひびきさんに振り向いて貰おうとした結果がこの状況ぷり。……みんなはきっと、今のAより、ふわりのことの方が応援したくなるぷり。」
……。正論だ。私は、初恋という権限で、いけるかなって思ってた。でも、違ってた。私は、その初恋という存在に…すがっていただけだった。だから、私は…。今の私じゃ、到底ふわりには及ばない。
「わかった。私、気付いたよ。私、もっと強くなる。強くなって、かわいくなって、女神らしくなって…。」
「……別に、今のままでいいぷりよ？でも、Aは笑顔が可愛くないぷり！」
「え、笑顔！？」