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第591話 ページ2

『それなら仕方ないですよ』

こはく 「そやな」

店員 「ありがとうございます」

いや、しかし……

店員さんの言った手前、私たちもカップルのふりをするわけだけど……

こはくをチラリと見てみると焦った顔をしていた

そりゃ焦るよね

てか、だからか……

さっきからキスしたり抱きしめあってた人がいたのは

『カップルって分かるならなんでもいいんですか?』

こはく 「Aはん!?」

店員 「はい、キスでもいいですよ。っていってもフレンチキス程度でお願いしますね」

そう言って店員のお姉さんは苦笑してた

『そうですか』

こはく 「き、きすって……」

私の隣でまた顔を赤くしているこはく

さてと、どうしたもんか

『……こはく』

こはく 「は、はい!」

はいって……

『敬語やん』

うん、いつもの言葉使いはどこにいった

こはく 「だっ、だって……」

『まぁ、いきなりはきついよね』

こはく 「…………」

私がそう言うとこはくは黙る

こはくを見てみると耳まで真っ赤にしてる

こんな純情な子になにをしたらいいんだ

キスがダメなら……

『失礼』

グイッ

こはく 「えっ……」

私はそう呟いてこはくの腕を引っ張った

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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1  
作成日時:2024年3月24日 12時

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