【忍たま】関わらないのが一番なはずなのに……3

第百二十話 ページ23

『君のおかげだよ！えぇっと……』

団蔵 ｢俺は一年は組の加藤団蔵です｣

『団蔵くんね。ありがとう、助かったよ』

本当は知ってるけど、ここで名前を言えば怪しまれる

団蔵 ｢いえ、それにこの字……俺が書いた字なんです｣

『え、そうなの？』

団蔵 ｢はい、俺会計委員なんです｣

『そうなんだ』

うん、知ってるけどね

団蔵 ｢だけど俺、字が下手でよく書き間違えたり読めないって言われるんです。だからみんなにみんなに迷惑かけてばっかりで……｣

予算会議の時だって落ち込む団蔵くん

私はそんな団蔵くんの頭を撫でた

『誰にだって得意、不得意はあるよ』

団蔵 ｢っ！！｣

『団蔵くんにはなんか得意なことってある？』

団蔵 ｢俺は馬術が得意です！｣

『馬術？』

団蔵 ｢馬に乗りながら、なにかするんです｣

『え、馬に乗りながら！？』

私が驚くと団蔵くんは笑顔ではいと言う

『凄いね！』

団蔵 ｢俺の家、馬借なんです｣

『そうなんだ、でも馬に乗りながらなんて凄いよ。私なんて馬に乗れないから』

うん、乗ったこともないし、馬に乗りながらなにかをするなんて絶対無理だ

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