【忍たま】関わらないのが一番なはずなのに……2 (ページ9)

今日:12 hit、昨日:121 hit、合計:68,592 hit

第五十七話ページ9

こっち見ないでよ
てか、シナ先生に余計なこと言わないで

シナ｢え、Aちゃん。怪我してるの！？｣

そう言ってガシッと肩を掴んでくるシナ先生

伊作｢そうなんです。それなのに彼女、怪我のことをかく『……』ひっ｣

善法寺くんが言い終わる前に私は彼を睨んだ

そのお陰で彼はなにも言わなくなった

シナ｢ん？どうしたの？｣

『いえ、なんでもないです』

伊作｢…………｣

シナ｢それならいいけど……｣

私は彼女に笑って言った

善法寺くんは黙ったままだった

『私は今からこの人に医務室で手当てをしてもらってから、食堂に行きます』

だから大丈夫ですと言えば彼女は心配そうな顔を見せる

シナ｢そう？｣

『はい』

伊作｢責任もって食堂に連れて行きます！｣

シナ｢分かったわ。気をつけてね｣

伊作｢んじゃ、行こうか｣

『……はい』

そう言って善法寺くんは私に手を差し出してきた

握ろってこと？

彼を見ると不思議そうな顔をしている

なんでそんな顔するの

逆に私がしたいんだけど

てか、手を握る必要ないでしょ

子供じゃあるまいし

『行きましょう』

伊作｢あ、うん……｣

善法寺くんは自分の手を見てから私の隣に来て、歩き始めた