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第五十四話 ページ6

なぜ彼が驚いているのかというと

伊作 「やっぱり!!怪我してるじゃないか!!」

そう言って私の右手を触る善法寺くん

そう、私がなぜ右手を見せるのを嫌がってたかというと、さっき戦輪を掴んだ時に指先が切れ興味本位で触っていたら、切れていたところが悪化してぱっくりといってしまったからだ

さすが保健委員会委員長だ

『あははは』

伊作 「さっき、滝夜叉丸の戦輪を触った時だね」

『よくお分かりで』

伊作 「なんで掴んだりなんかしたの!?」

『いや、飛んできたから』

伊作 「飛んできたからって掴むなんて普通する!?」

『いや、掴まなきゃ当たっていたから』

うん、戦輪が顔に向かって飛んできたら誰だって掴むでしょ?

伊作 「それは……って、まぁいいや。話は医務室で聞かせてもらうから」

『え?』

医務室?

伊作 「さぁ、行くよ」

そう言って彼は私の手をとって歩き始めようとする

『いやいやいや!!行きません!!行きませんから!!』

そう言って私はその場に踏みとどまる

伊作 「手当てしないとダメでしょ!!」

『いや、手当てとかいりませんから!!』

善法寺の言葉に私も言い返す

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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1  
作成日時:2023年7月14日 20時

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