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第八十九話 ページ41

『それが普通なのかな……』

彦四郎 「姉上、姉さん……」

『ん?』

彦ちゃんはだいぶ考えている

そんなに難しく考えなくていいのに……

『彦ちゃん、そんなに深く考えなくていいよ?』

彦四郎 「深く……?」

『そうそう。なんならお姉ちゃんでもい〜よ』

彦四郎 「……おねえ、ちゃん?」

秀作 「お姉ちゃん……」

『私、兄弟いなかったんだよね』

弟とか妹のどっちか欲しかったんだよね

まぁ、なんでもいいけど

『な〜ん(分かりました)えっ』

彦四郎 「Aお姉ちゃん!」

『…………』

バッ

私は笑顔で彦ちゃんにそう言われ、顔を逸らしてしまう

秀作 「Aちゃん?」

彦四郎 「どうかしました?」

『いや、まさか。言ってくれるなんて思ってなかったから』

あははと言えば彦ちゃんはキラキラした目で私を見てくる

彦四郎 「僕もAお姉ちゃんみたいなお姉ちゃんが欲しかったんです!」

だから嬉しいですと言ってくれる彦ちゃん

可愛すぎやしませんか!!

『私も彦ちゃんみたいないい子な弟が欲しかったな〜』

そう言いながら私は彦ちゃんの頭を撫でる

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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1  
作成日時:2023年7月14日 20時

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