【忍たま】関わらないのが一番なはずなのに……2 (ページ5)

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第五十三話ページ5

小平太｢分かった！！｣

仙蔵｢先に行っている｣

善法寺くんの言葉にみんなは返事をして、先に行ってしまう

いや、待ってよ！！

誰か一緒に連れてってよ！！

留三郎｢…………｣

私がそう思っていると食満くんが私を見てくる

いや、睨んでいるといった方が正しいか

そんな彼を私も見ていると

伊作｢留三郎ー！！｣

留三郎｢分かった、早く来いよ！！｣

食満くんは善法寺くんにそう言って行ってしまった

いや、私と態度が違いすぎない？

いくら同室だからって……

『なんで行かないんですか？』

伊作｢言っただろ、君の手を見るって。君が手を見せてくれたらすぐに行くよ｣

そう言ってくる善法寺くんの瞳は真っ直ぐだ

仕方ないか……

『分かった。分かったから、一旦手を離してください』

伊作｢…………｣

『逃げない、逃げないから』

彼は私が逃げると思っているのだろう

手を離してくれない

伊作｢本当？｣

『私、嘘だけはつきませんから』

伊作｢…………｣

『…………』

伊作｢……分かった｣

しばらくして彼は私の手を離してくれた

そして私は離された手を背中に回し、背中で隠していた右手を彼の前にだした

『ど〜ぞ』

伊作｢っ！！｣

私の右手を見た瞬間に驚く彼