【忍たま】関わらないのが一番なはずなのに……2 (ページ16)

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第六十四話ページ16

喜八郎｢なんで？｣

なんでってこいつ……

『私が面倒って言ったのは、君たちが言っている天女様といることを他の人に見られたりしたら大変ってこと！』

伊作｢なるほど｣

なるほどじゃないでしょ！！

『だからくっつかれると困るの！離して！』

喜八郎｢…………｣

私は無理だと思っても離れるように身をよじる

でもやっぱり全然離れる気配はない

喜八郎｢ぼくは困ることなんてないですけど｣

『私はあるの！君、何年生！？』

喜八郎｢四年い組の綾部喜八郎でーす｣

『四年生って上級生じゃん！！』

当たり前のように言ってくる

喜八郎｢そうでーす｣

『なら尚のこと離してよ！』

そうだ、こいつ。
四年生の中でも人気があって、きっと他の天女にも気に入られていただろう

喜八郎｢ぼくのことなら大丈夫ですよ｣

大丈夫？

『なにが？』

喜八郎｢ぼくも最初は天女様に言い寄られてたんですけど……｣

そう言ってどこからか彼は踏鋤を取り出してきた

『っ！？』

喜八郎｢踏鋤の踏み子ちゃんでーす｣

伊作｢綾部は穴掘りが趣味で穴掘り小僧って呼ばれてるんだよ｣

そう言って笑う善法寺くん

うん、それは知ってる

それは知ってるけど、その踏鋤をどこから取り出したのかを驚いてるんだよ