第六十話 ページ12
伊作 「これを貼って終わりだからね」
『はい』
笑顔で言って、ガーゼをペリペリと剥がす善法寺くん
ユラっ
『っ!!』
何かが後ろにいる
シュッ
私は左手で帯に入れていた鉄扇を後ろに振りかざした
でも何かに触れる寸前のところで止めた
伊作 「っ!?」
『……誰?』
そんな私の動作を目の前にいる善法寺くんは驚いて見てくる
私はそんなのお構い無しに後ろにいる人物に聞く
? 「おやまぁ、まさかバレているなんて」
『?』
この口癖どっかで聞いたことあるぞ
私は後ろを振り向こうとしたら、後ろにいる人物に鉄扇ごと手を握られてお腹に手を回された
しまった
これじゃあ動けない
伊作 「手当ての途中で何してんの!」
「綾部くん!!」
喜八郎 「善法寺先輩、落ち着いてくださいよ」
そう言ってのんびり声で言ってくるのは、きっと「穴掘り小僧」、「天才的トラパー」と異名をもつ四年い組の綾部喜八郎だろう
彼はアニメ状では陽気な性格になっていて、彼の趣味兼特技は穴掘りで学園中至る所に落とし穴をつくっている
そして彼も滝夜叉丸と同じく自分が使っている踏鋤に踏子ちゃんと名前をつけている
そんな彼がなんでここにいるんだ
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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1
作成日時:2023年7月14日 20時