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人形に連れられ【早乙女 葵】 ページ2

新学期。僕らも進級し先輩になる……んだけど、僕はあんまりそれが楽しみじゃない。
というのも、あまり人と関わるのが得意では無いのだ。
何時もは幼馴染の静が居るからこそこの人集りにも耐えられるのに、学校に足を踏み入れて早々に静が何処かに行ってしまった。

「し、静……?うぇぇ……?」

周りを見ても、あの黒髪が見つからない。

完 ッ 全 に は ぐ れ た 。

ただ別に校舎内で迷うとかそんなことはない。流石に覚えている。
だからといって何時も一緒にいる幼馴染が隣に居ないだけでかなり心細いものだ。

「アンタねぇ、シズが居なくてももっとしゃんと歩きなさいよ!ほんっと女々しい奴ね」

そんな時、自分の肩に腰かけた身の丈20cm程の少女人形_____ルナがそう言った。
ルナは僕の使い魔だ。水色の髪や紫の瞳など、見た目は少しだけ僕に似てるかもしれない。でもルナの方が髪が長いし、ちゃんと女の子の見た目をしている。

ルナは魔法で飛べる筈なのに、何時もこの定位置である僕の左肩に座っている。理由は良く知らないが、彼女はこの場所がお気に入りらしい。
そんなルナから顔をそらし、助けを求めるかの様に反対側に顔を向ける。

「あー……実際シズさん居ないと学園内もロクに歩けないんじゃ困るわな……頑張れアオイ」

ルナと同じ位のサイズの少年人形が口を開く。
金髪で右目の眼帯が目を引くその容姿は僕とは似ても似つかない。
こちらも僕の使い魔で、名前はソル。
ルナとソルはラテン語で「月」と「太陽」を意味する。対極すぎる二人だから、折角なら対になる名前を与えようと思ったのだ。

そんな名前の話はさておいて。
ルナは僕の方から飛び降りると、まるで空中に地面があるかの様に綺麗に着地した。
地面でも無いのに着地という表現は可笑しいけども、言葉にするならそんな感じなのだ。
そして小さな両手で僕の手を掴んだ。手というか、指先を掴んだだけなんだが。

「ほらっ!教室行くわよ!」

小さな体の割に、ちゃんと引っ張られている感覚がある。
そのまま突っ立っている訳にもいかないので、ルナに連れられて、僕は教室へ向かった。

自分だって騙すんだ【神崎静】→←ようこそ!マジックドールアカデミーへ!



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な@い@ふ(プロフ) - すみません、元参加者で、ラルトリー・リミックスで参加していた者ですが、関連づけを消すのを忘れてしまったので更新します、大変申し訳ございませんでした… (2020年5月30日 2時) (レス) id: 23fc6faa00 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 続編へ移行です! (2019年11月29日 20時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - リンゴさん» 分かりました。更新に戻りますね! (2019年11月29日 19時) (レス) id: c609ea125f (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - はるかぜリンゴさん» 続編はもう準備出来ているので大丈夫です! (2019年11月29日 19時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - 続編って作った方が良いですか? (2019年11月29日 19時) (レス) id: c609ea125f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンゴ x他14人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月14日 6時

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