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Aは、後ろに立つ刀剣男士たちの顔を一つ一つ見て、それから最後に三日月を見つめた。


そこに立っているのは、もはや呪い人形なのではなかった。


一人の華奢な少女だった。


「三日月………みんな……


『助けて』」


パキンと音を立てて、結界が消え失せた。


次の瞬間、Aは三日月の腕の中にいた。


そして、背後に迫り斬りかかろうとしていた時間遡行軍を己が刃で切り裂いた。


「この刀に誓って、Aを助けよう」


三日月の言葉を皮切りに、周囲に集まっていた時間遡行軍を刀剣男士たちが切って行った。


「主!作戦はどうするの!?」


敵を切りながら、加州が言った。


「体制、建て直すんでしょ」


振り返りざまにニヒルに笑う加州に、Aも笑顔を浮かべた。


「ああ、そうだったな」


皆の目がAに集中している。


「全員、三人以上で部隊を組んで!!

何があっても決して離れないで!!

短刀のみんなは、得意の偵察で敵の位置をみんなに知らせて。

絶対に、折れないで!!」


「「「おう!!」」」


「「「ああ!!」」」


「「「はい!!」」」


主からの命令に、刀剣男士たちは力強く返事をし、そしてその通りに動き始めた。


各自三人の部隊を組み、短刀たちは屋根へと登り、敵の位置を知らせてくる。


太刀、打刀、脇差、大太刀、薙刀のいずれかで構成された部隊が、その知らせを受けで各地に散っていく。

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あき(プロフ) - 華音さん» こんにちは。ありがとうございます!とっても嬉しいです。修正したいのですが、時間があまりとれないので、どこがどう間違っているのかも一緒にお伝えしていただきたいです(^^;)読みづらかったとは思いますが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました! (2021年9月16日 12時) (レス) id: aa37dea49f (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆初めまして!面白くて感情移入しながら一気読みしてしまいました(^ν^)ただ、所々ですが誤字脱字や一文字抜けている部分がございましたので見直してみて下さいね。 (2021年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 一気読みしました!最後の最後に感情を取り戻した呪術師審神者は幸せに暮らせてるといいですね! (2020年2月5日 17時) (レス) id: b5fce10f2a (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 架音さん» いえいえ。今まで読んでいただき、ありがとうございました。 (2019年9月15日 10時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
架音(プロフ) - 遅くなってしまってすみません。最終話まで読ませていただきました。とても感動しました!素敵な作品をありがとうございました!更新お疲れ様でした。 (2019年9月14日 22時) (レス) id: 28682758c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき | 作者ホームページ:    
作成日時:2019年4月23日 22時

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