【ツイステ】異世界生活五年目、黒馬車にお迎えされました。【男主】

17 ページ18

二人の口論をなんとか仲裁し、次はこちらの自己紹介に移る。

なんだか五年前もこんな感じではじめましての自己紹介したな。


流石にこんなには疲れなかったけど。




「じゃあ次は俺ですね。


俺はA。名字はありません。十五歳ですが早生まれなだけなので、今年から高校一年です。

え〜と、それから…。


二人は面識あるみたいだけど神様、念のため自己紹介する？」



「いえ、大丈夫ですよ。ディアは学生時代、私の下僕でしたので。」


「なっ！！だ〜れが下僕ですか！違います！違いますからね、Aくん！！真に受けないでくださいよ！


私とそこの海神は高校時代、ライバル校同士のトップだったのです！


それはもう、二人で爽やかな青春を…」


「過ごしてません。

ていうかライバル校のトップって言ってもディアは五回に四回は私に負けてましたけど。」


「あ〜！もうほら！神様は余計なこと言わない！！はい飴玉！クロウリーさんは落ち着いて！」




静かにクロウリーさんを煽る神様の口に先ほど渡した飴玉を放り込むとむぐむぐと食べはじめた。




ていうか、神様学校行ってたんだな。神様なのに





『まあ、昔にちょっとだけ裏口入学で。人間の暮らしに興味があった時期がありまして。』


「うわっびっくりした！！神様急に心読んでテレパシー送るなよ…！」

「らって飴舐めてまひゅし…(訳：だって飴舐めてますし)」


いやだからと言って急にはないだろ。いきなり頭ん中声響いてびっくりしたわ。


つか、裏口入学ってそんなのアリなんだ……？

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す