四話 久々の再会の段 ページ5
あの後、忍務の報告を終えて、私は六年生の教室で同級生たちとの話に花を咲かせていた。
『まったく、今回の忍務は酷い目にあいましたよ。陸奥まで往復するだけで大変なのに、向こうの忍者に追いかけ回され、帰ってきたら友人に追いかけ回され』
嫌味ったらしくいえば、わかりやすく目をそらされる。
小平太「細かいことは気にするな!今無事ならそれでいいだろう!」
そういう問題じゃないんですよねえ。
終わった話だから、これ以上蒸し返すようなことはしないが。
?「あ〜!やっと見つけた〜!入門表にサインお願いします!」
『へ?』
いきなり現れて、私の前にバインダーと筆を差し出す小松田さん。あ〜すっかり忘れてました。
伊作「Aったら、小松田さんの追跡も振り切ってきたの?」
仙蔵「大したものだな。腕が落ちてないようでなによりだ」
『すいません、小松田さん。すっかり忘れてました』
自分の名前を書くと、小松田さんはそれを確認する。そして、「確かにいただきました!おかえりなさい、Aちゃん!」と言って笑った。
小松田「じゃあ僕、仕事に戻るねぇ。あ、学園長先生がね、あと半刻後に食堂に来なさいって言ってたよ」
半刻後?聞き返す暇もなく、小松田さんは何事もなかったかのように仕事に戻っていった。
留三郎「ほんとにマイペースだな」
『まあ、私に非がありますから。あと、これは貴方たちにお土産です』
風呂敷を広げて、中にあった箱を開ける。中には、いくつかの瓶に詰められた色とりどりの金平糖と有平糖がそれぞれ入っている。それを見て、おお!と目を輝かせる六人。やはり買ってきたのは正解だった。
ーーー
有平糖とは、砂糖を煮詰めて作った飴の一種です。
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しのぶ - 初コメです。この作品、凄く面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月7日 6時) (
レス) @page13 id: 212776a6be (このIDを非表示/違反報告)
柚子川まこ(プロフ) - 六時の虹さん» 受験頑張ってください！！！！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 9f70c351e8 (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 柚子川まこさん» すみません!今年が受験なため更新は2月から頑張る予定です！ (2021年1月21日 14時) (レス) id: f06817b7fc (このIDを非表示/違反報告)
柚子川まこ(プロフ) - 続き！！！！続きをぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ、、、、、、(断末魔) (2021年1月19日 17時) (レス) id: 9f70c351e8 (このIDを非表示/違反報告)
メルヘン - 続きが気になります！これからも頑張ってください！応援します！ (2020年11月11日 17時) (レス) id: fd6767c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2020年11月3日 17時
