「貴女が噂のモテ柱ね！」『いや違えよ』

柱合会議 ページ10

今日は朝から柱合会議だ。

内容は竈門炭治郎と鬼である禰豆子、それから禰豆子を庇った(まあつまり隊律違反した)義勇についての裁判だと思う。だってほら現に





煉獄「裁判の必要なんてないだろう！鬼を庇うなど、明らかな隊律違反！我らのみで対処可能！鬼諸共斬首する！」





…なんて言う輩もいるしね。






宇隨「ならば俺が派手に首を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。もう派手派手な」

『………』

悲鳴嶼「ああ…何というみすぼらしい子供だ…可哀想に…生まれてきたこと自体が可哀想だ…」

『………』

悲鳴嶼「…殺してやろう」

煉獄「うむ！」

宇隨「そうだな 派手にな」

『…お前ら勝手に話進めすぎ』

伊黒「そんなことより冨岡はどうするのかな。拘束もしていない様に頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう。どう処分する。どう責任をとらせる。どんな目に合わせてやろうか。…なんとか言ったらどうだ冨岡」

一「…だけど、炭治郎くん可愛いし見逃しましょうよ〜！」

胡蝶「あら何を言ってるんですか一(にのまえ)さん？」





…あーこれはまずいな。お館様いないのに勝手に話進むやつ。大体柱は人の話聞かねえんだよな。お館様となれば別だけど。





『…蜜璃』

甘露寺「わっ、びっくりした、なあに？」

『あたしお館様呼んでくるわ』

甘露寺「わ、わかったわ！任せて…！」





…





『…お館様』





襖越しに話しかける。





『体調はよろしいですか』

産屋敷「…ああ、今行くよ」

『私が付き添い致します』

産屋敷「…それはありがとう」





襖が開く。

お館様の手を自分の肩に乗せ、いつもの居間まで進む。





「「お館様のおなりです」」

『…戻りますね』

産屋敷「…ああ、助かったよ」





あたしは地面に降り、しゃがみ込んで頭を下げた。





産屋敷「…おはようみんな。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな。顔ぶれが変わらずに、半年に一度の柱合会議を迎えられたことを嬉しく思うよ。」

『お館様におかれましてもご壮健で何よりです。
益々のご多幸を切にお祈り申します。』

産屋敷「ありがとう、A」

不死川「畏れながら…柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、ご説明頂きたく存じますがよろしいでしょうか」





産屋敷「…そうだね。驚かせてしまってすまなかった。炭治郎と禰豆子のことは、私が容認していた」

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