「貴女が噂のモテ柱ね！」『いや違えよ』

一方その頃 ページ18

side 不死川実弥



「…お前ら…なんかもどかしいわ」

甘露寺「しっ…しししし不死川さんっ…！」

伊黒「………何の用だ」

「何って俺はおはぎを食いに来たんだよ」

甘露寺「よかったら一緒にどうかしら…！？」

伊黒「(！？)」

「………じゃァ」





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甘露寺「ところで私、Aちゃんの呼吸見た事ないの！」

伊黒「俺もない…不死川は？」

「…まあ……ある」

甘露寺「どんなの？確か融の呼吸よね！」

「……なんていうか」





俺は最初あいつの呼吸を見た時ずるいと思った。だってあれは。あれは。





「…俺は神を信じてねェけど、神がいたらこんな感じなんだろうなって」

伊黒「…？」

甘露寺「………それは気になるわ…！」

「なんかよォ、煉獄って呼吸に詳しいだろ？」

伊黒「…」

甘露寺「…」

「それはあいつの家が代々呼吸を受け継いでて、書籍が沢山あるからなんだと」

甘露寺「…それで…？」

「…この世の呼吸は全て始まりの呼吸…日の呼吸の派生だ」

伊黒「…」

「…だが、Aの使う融の呼吸に関するものはあまり見つかってないらしい」

甘露寺「あまりってことは、見つかってるものもあるっていうことかしら…？」

「…あぁ、この前聞いた話によると…」





.

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煉獄「不死川じゃないか！」

「…煉獄」

煉獄「Aの呼吸の書籍がようやく見つかったんだ！」

「……まじか！」

煉獄「ああ！一頁(ページ)しかなかったが！」

「………」

煉獄「騙してはいない！これを見てくれ！」





そう言って見せられた一枚の紙にはAの使う呼吸の型が書いてあった。由来的なものもある。





融(と)の呼吸 壱ノ型 円融三諦(えんにゅうさんだい)

由来 三つの真理のことで、全てのものには実体が存在しないという「空」と、全てのものは因縁によって存在するという「仮」と、それら二つを超越して存在しているという「中」のことをいう。

生命体の位置や行動、思考がわかる。



融の呼吸 弐ノ呼吸 融通自在(ゆうづうじざい)

由来 何かにこだわることがなく、思考や行動が自由であること。

刀をより繊細に動かすことができる。



融の呼吸 参ノ型 虚融澹白(こゆうたんぱく)

由来 悟りの境地のこと。「虚融」は無心で心にとどこおることが何もないこと。「澹泊」は欲が無く、こだわらないこと。

強い斬撃を繰り出す事ができる。
現時点では斬れない物が不明である。

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