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あの後の事はよく覚えていないが13さんにひたすら好きだの可愛いだの愛してる等の愛の言葉を囁かれていたのだけは覚えている。
氷柱さんが好きだという事実に変わりはないがどうせ実らない恋なのだ。
…13さんと本当に付き合って氷柱さんを忘れる？
それもアリかもしれないなと思いながら真夜中の廊下を1人自室に戻るため歩いていると私の部屋の前に見覚えのある影が見えた。
｢ッ…｣
何故こんな時間に氷柱さんが立っていたのかは分からないが今は何となく会いたくない気分だった。
私は自室に戻らず、共有ルームでお茶を煎れているとドアの開く音が聞こえた。
｢こんな夜遅くまで何処に行っていたんだ？｣
｢氷柱さんの方こそ｣
どうやら私には気付いていたようで後をこっそり追われていたようだ。
私は一つ溜息を吐き、渋々氷柱さんの方へ顔を向けた。
｢13殿の所か？｣
｢…リリカさんの所｣
氷柱さんの目付きは更に厳しいものに変わり、私の方へと1歩ずつ歩みを進めてきた。
｢言えないようなやましい事があるのか？｣
｢氷柱さんには関係ない｣
｢関係ある！｣
真夜中だというのに突然大きな声を出した氷柱さんに私は驚き目を瞑った。
すると突然頬に冷たい何かが触れた。
｢俺は……お前の事が好きだ｣
｢へ…？｣
理解が追いつかなかった。
だって氷柱さんは女王陛下の事が好きな筈だ、寧ろ私の事なんて嫌いに決まって…
｢戦場で戦って居た頃から興味はあった。だから今回少しでも話すチャンスがあればと思っていたが女王陛下の事を思い出すと憎まれ口しかきけなかった｣
氷柱さんはこちらが目を背けたくなるほど真っ直ぐな琥珀色の瞳で私を見つめた。
｢いつの間にか好きになっていたんだ。どうしようもないぐらい。今でも13殿と会ってきたと思うだけで腸が煮えくり返りそうだ｣
私は何も言わず俯いていると氷柱さんが顔をゆっくり寄せてきた。
どんどん近づいてくる氷柱さんの綺麗な顔に私は顔を背けると両頬を勢い良く掴まれた。
｢嫌なら蹴ってでも逃げてくれ。強いお前なら逃げるぐらいならできるだろ？｣
｢そんなの…狡い｣
｢なんとでも｣
氷柱さんは先程の表情と打って変わって勝ち誇ったような余裕のある笑みで私を見下ろした。
｢Aが漸く手に入った｣
｢…私は氷柱さんのそういう所大っ嫌いです｣
｢はは、あと氷柱さんじゃなくてアダムって呼べ｣
｢…アダ｣
言い切るより先にアダムに口を塞がれてしまい続きは言えなかった。
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ブリ(プロフ) - 葉流@マルコス愛さん» ありがとうございます！アダムいいですよね…！しかもシーズン来ますしお互い頑張りましょうね！！ (2019年1月27日 15時) (
レス) id: 15ed17f676 (このIDを非表示/違反報告)
葉流@マルコス愛(プロフ) - はぅ……だむぅ……よき( (2019年1月23日 20時) (レス) id: e55367f9ec (このIDを非表示/違反報告)
ブリ(プロフ) - 扇ちゃんさん» 温かいお言葉ありがとうございます！今作も見て頂けてとても嬉しいです...！扇ちゃんさんのご期待に添えるような小説が書けるかは分かりませんが精一杯頑張らさせて頂きますので見て頂けると幸いです！ (2019年1月16日 15時) (レス) id: 15ed17f676 (このIDを非表示/違反報告)
扇ちゃん - ブリさんの新作楽しみに待ってました…！またアダム落ちで、しかも今回は色んなコンパスキャラが出てきて嬉しいですヾ(●´∇｀●)ﾉ更新無理せず頑張って下さい！！！応援してます(｀･ω･´)ゞ (2019年1月16日 14時) (レス) id: f2fb5d5d4d (このIDを非表示/違反報告)
ブリ(プロフ) - ソーンきゅんさん» コメントありがとうございます…！更新頑張らさせて頂きますので読み続けて頂けると幸いです！ (2019年1月10日 14時) (レス) id: 15ed17f676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブリ | 作成日時：2019年1月4日 17時
