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#61 ページ11

翌日




事務所の前には、昨日と同じ女





昨日と同じように、私に気づいて駆け寄ってきた






「昨日、ちゃんと渡してくれました?」



『はい、もちろん』




「どんな反応してました?」



『喜んでましたよ』















「·····嘘ね」



『え?』








「本当は渡してないですよね。ホソクがそんな反応するわけない。あなた、バンタンの新しいスタイリストですよね?」






『あなたは、何者なんですか』








「そんなに知りたいなら、今日の午後7時に一人でここへ来てください」







そう言って手渡してきたのは、小さな紙



手書きで地図がかいてある





私が受け取ると、女は去って行った



















「ヌナ?どうかしました?」










普段通りにしていたつもりが、気づかぬうちに顔が強ばっていたようだ






『いや、今度のホソクさんの衣装どうしようかと思って』





本当は先程の女のことについて考えていたのだが、これについて悩んでいることも嘘ではない










「ホソギヒョン、もうすぐソロコンですもんね」








もう少しでホソクさんのソロコンサートが開催される





来週にソロコンを控えているホソクさんは、休まず練習を続けている








少し心配にもなるが、止めるわけにもいかない

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作者名:ローウェイ | 作成日時:2022年8月28日 1時

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