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翌日
事務所の前には、昨日と同じ女
昨日と同じように、私に気づいて駆け寄ってきた
「昨日、ちゃんと渡してくれました?」
『はい、もちろん』
「どんな反応してました?」
『喜んでましたよ』
「·····嘘ね」
『え?』
「本当は渡してないですよね。ホソクがそんな反応するわけない。あなた、バンタンの新しいスタイリストですよね?」
『あなたは、何者なんですか』
「そんなに知りたいなら、今日の午後7時に一人でここへ来てください」
そう言って手渡してきたのは、小さな紙
手書きで地図がかいてある
私が受け取ると、女は去って行った
「ヌナ?どうかしました?」
普段通りにしていたつもりが、気づかぬうちに顔が強ばっていたようだ
『いや、今度のホソクさんの衣装どうしようかと思って』
本当は先程の女のことについて考えていたのだが、これについて悩んでいることも嘘ではない
「ホソギヒョン、もうすぐソロコンですもんね」
もう少しでホソクさんのソロコンサートが開催される
来週にソロコンを控えているホソクさんは、休まず練習を続けている
少し心配にもなるが、止めるわけにもいかない
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作者名:ローウェイ | 作成日時:2022年8月28日 1時