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〜1日前〜
休みをもらった私は、ある男を呼び出していた
正確には、ある男たちだ
「こんな朝早くからどうしたんだよ」
眠そうに目をこすりながら言うベクオッパ
今日は偶然にも、イシンオッパとギョンスオッパ以外は全員休みらしい
『実はさ、オッパたちに頼みたいことがあるんだよね』
私はこれからの計画をオッパたちに話した
オッパたちは多少戸惑いながらも協力してくれた
『よし!!じゃあまずは、この音声をあいつの会社と契約してる会社に届けに行こう!!』
「音声って?」
説明するよりも、実際に聞いてもらう方が早い
私が音声を再生させると、女の甲高い声が聞こえる
キムグループだけを尊重し、他の企業を蔑むような内容を叫んでいる
「こんな音声どうやって手に入れたんだよ」
『襲われそうになったときに』
「襲われた!?どういうこと!?怪我はしてない!?」
『襲われそうになっただけで、襲われてはないから。ちょっと投げ飛ばしただけで気絶したから全然大丈夫だったよ』
そう、実はあのとき(#48参照)にちゃっかり録っていたのだ
「さすが俺の可愛い妹!!」
「投げ飛ばしたって···それは可愛くねぇだろ」
『鬼師範が何言ってんの』
「俺はお前が合気道やりたいとか言い出すから、優しーく教えてやっただけだろ」
あのスパルタ指導のどこが優しかったのか分からないけど、おかげで助かったから良しとしよう
それから私たちは、2人ずつに分かれて各企業に向かった
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作者名:ローウェイ | 作成日時:2022年8月28日 1時