06 天月side ページ6
「初めまして。96ちゃんの友達のAです」
やらかした、、、、
まさか女の子だったなんて、、、
確かに服装とか髪型はボーイッシュだったけど
普通に声だって高いしメイクもしててすごく綺麗な子だったのに
どう脳内変換したら男になるんだよーーもーーー
自分でもよくわからない思い込みをしてしまった
頭を抱え絶望していると数分前のAちゃんもこんな気持ちだったのかと、、
Aちゃんに対しての自分の言動があまりにも失礼だということに気づいてしまい、言葉では言い表せない罪悪感が押し寄せてくる。。。。
それにしてもなんでそんな思い込みをしてしまったのか謎でしかない
なんだかAちゃんは初めて会った気がしないくらい話しやすくて居心地が良くて、、
こんな異性に会ったのは96ちゃん以来だったんだよな。。。
「天月さんは〜〜。。なんで〜〜。。。。。。」
Aちゃんがおそらく俺に話しかけてくれてるんだけど俺の頭の中は罪悪感でいっぱいだし、、
何より女の子だとわかった途端なんだか恥ずかしくて、、、
”全然話が頭に入ってこない、、、”
「う、、うん。」
相づちくらいしかうてないとんだポンコツになってしまった
ひたすら96ちゃんに助けを求めるかのようにアイコンタクトを送ったがなぜかすでに酔っ払いに成り果ててしまった96ちゃんは俺の顔を見て笑うだけだった、、
こうなったら!!!!
「カシスオレンジくださいっっ」
お酒の力を借りようと禁断の手段にでたが、そもそも酒に弱すぎた俺はすぐに睡魔に襲われそこからの記憶がなくなった、、、、
「「「はぁ、、、」」」
昨日の馬鹿な自分を思い出し大きなため息をつく
飲み過ぎて頭が痛い
どうやって家まで帰ってきたのか全然思い出せないけど、しっかりシャワーを浴びて寝間着にも着替えた状態でベットで目を覚ました。
携帯を見るとそらるさんから心配のLINEが届いていた
その通知の下には
”新しい友達 「A」 を追加しました”
見慣れないアイコンが表示されていた。
ちゃんとAちゃんに謝らなくちゃ。。。
””昨日はなんだかすごく失礼なこと言っちゃってごめんね?よかったら少し話したいんだけど時間ある??””
我ながらひどいLINEを送り、まだ起ききっていない顔に活を入れるようにパチンと両頬を軽くたたいた
、、、とそれを何してんだこいつ!?と言わんばかりの顔で見つめる我が家の猫ちゃん達、、、
「そんな顔で俺をみるなーーー」
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作者名:瑠衣 | 作成日時:2021年6月18日 16時