０５ ページ5
「ふぅーー疲れたーーーーー！！」
仕事を終え伸びをしながらお店を出た
昨日は結構お酒を飲んでしまい軽く二日酔いだ。
９６ちゃんもかなり飲んでたし大丈夫かな、、？
ピコンッ
「ん？、、、、、天月くん！？」
予想外の人物からのLINEの通知で戸惑いが隠せない
昨日確かにみんなと連絡先交換はしたんだけどまさか天月くんから連絡がくるとは、、、、
””昨日はなんだかすごく失礼なこと言っちゃってごめんね？よかったら少し話したいんだけど時間ある？？””
急に天月くんに呼び出されおそるおそる待ち合わせのカフェに向かう
方向音痴の私でもわかるようにわかりやすくお店の場所を説明してくれている。。
”なんだかんだ優しいんだよな、、むかつくけど！”
待ち合わせのカフェに着くと笑顔で天月くんが手を振ってくれていた
いちよう有名人、、なんだよね？
あまりにも普通にカフェでコーヒーを飲む天月くんがなんだか面白くて少し笑ってしまった
「「「ごめん！！！！」」」
私が席に着くなり急に頭を下げる天月くん
「実は、、、服装とか髪型とかその他いろいろ俺が馬鹿だからっていうのはあると思うんだけど、、、、、、、、」
「その、、Aちゃんのこと男の子と勘違いして、、、、話しやすいし面白い子だなって思って結構失礼なこと言っちゃった、、、、、、」
、、、、まさか本当に私のことを男の子と勘違いする人がいるなんて
性格が男っぽいなんて言ってくる人はいてもまさか、、、、、ふふっっｗ
だめだ、、面白すぎる
普通は怒るところなんだろうけど避けられていた理由がわかってなんだかすっきりした
「全然いいですよ。実際のところ男の子みたいな格好してたから」
まだ願掛けした髪も伸びてないしね、、、、、
「ほんとにごめん。俺女友達９６ちゃんくらいしかいなくて、女の子って気づいた瞬間恥ずかしくて全然話せなくなっちゃった」
少し恥ずかしそうに頭をかきながら天月くんは私の目を見て話した
少年みたいにまっすぐ私を見つめる瞳があまりにもきれいで思わず私は目をそらした
”よかった。。嫌われてたわけじゃなかったんだ。。”
人に嫌われるなんて慣れっこのはずなのに
いつもは悲しいなんて思わない
何もなかったかのように笑ってごまかせるのに
昨日初めて会った人なのに何でこんなに今ほっとしたんだろう
いつもと違う私の心の中に戸惑いながら少し冷えてしまったコーヒーを飲みほした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠衣 | 作成日時：2021年6月18日 16時
