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「えーーーっと、、ここを右に曲がって、、あれ？」
私は携帯のマップを見ながら首をかしげる
９６ちゃんが位置情報まで送ってくれたのに待ち合わせ場所にたどり着けない。。
流石に諦めて迎えに来てもらった方がいいんじゃないかと９６ちゃんに電話をしようとした瞬間
「え。。充電切れ。。。！？」
ある意味ナイスタイミングだなと思うくらい急に電源が切れ携帯は全く反応しなくなった
いよいよ本気の迷子になってしまいキョロキョロと周りを見渡す
どうする、、！？どうする、、！？と頭を抱えわかりやすく焦っていると
「あのー、、大丈夫ですか、、ｗ？迷子。。。ｗ？」
心配？そうに知らない男に顔をのぞき込まれた
なんでこの男は半笑い状態なんだ！？
こっちは本気で困っているというのに！？
女の子みたいだなと思うくらい顔の整ったいわゆるイケメンな男は、少し申し訳ないと思ったのか半笑いの口元を手で覆いながら携帯の画面を見せてきた
「ごめんね？さっき信号待ちの時に携帯の画面見えちゃって。。ここに行きたいんでしょ？」
まさに私が向かおうと格闘していた場所！！
「あ！そうです！そこに行きたくて！でも携帯の充電切れちゃって。。。」
「あーーーだからそんな道の真ん中で頭抱えてたわけね。。ふふ。。っｗ」
イケメンじゃなかったら軽くビンタしてやりたいなと少しイラッとしたが偶然にも目的地が同じお店らしく案内してくれるらしい
そういえば９６ちゃん”おなご一人確保”なんて言ってたけど今日の服装は流石にやばいかな？
もともと髪もショートだしボーイッシュな服装だけど今日は特にひどいからな、、、
まぁ流石にメイクもしてるし”男”に間違える人なんていないか。笑
親切なのか失礼な奴なのかわからないイケメン君は誰かに電話をかけていた
待ち合わせしてる人かな？
「よし！行こうか！」
イケメンの隣を歩いてみると結構背が高かった
そういえばアイツもこれくらいの背だったな。。。
それにしても流石イケメンは横顔もきれいだなーまつげながーーっ
「なに？そんな見てなくても置いていったりしないよ？そんなに迷子なるの不安だったら手でもつなごうか？」
また半笑いでイケメンは手を差し出してくる
「、、、、、イケメンじゃなかったら往復ビンタしてやるのに」
結構な声量でつぶやいたが
”ん？なんて？”とまさかの聞こえていなかったみたいなので往復ビンタはせず足のつま先を踏んでやった
もちろんわざと！！！！！！！
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作者名：瑠衣 | 作成日時：2021年6月18日 16時
