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09 天月side ページ9

ゴロゴロ



いつの間にか外は雷雨になっていた

そしてなぜか暗闇の中でAちゃんを抱きしめている俺。
いくら怖がっていたからってこれはやり過ぎた、、よね?

友人にキモヲタ童貞脳と言われ続けてた俺がこんな事できるなんて、、
自分にびっくりしている

とりあえず何か、、何か言わなきゃ、、、!!

「ご、、ごめん。なんかうちの猫たち雷におびえてるときこうすると落ち着くから、、」

、、、、、何も嘘はついていない。断じて。
笑ったり急に不機嫌になったりころころと表情が変わるAちゃんは猫みたいだなって

やはりこんな時に気の利いた一言も言えない俺は”キモヲタ童貞脳”だな。うん。

「、、いや。むしろごめん!雷苦手で、、ホラゲやってたし余計に、、」

通常状態のAちゃんなら絶対に猫のくだり怒るだろうな
俺の顔を見るのが気まずいのか全然目を合わせようとせず、わかりやすく動揺してる

腕の中で少し震えているのがなんだか可愛くって少しだけ強めに抱きしめてみたら

”あの、、もう大丈夫、、”とAちゃんは申し訳なさそうに俺から離れた

急にAちゃんの体温を感じれなくなったのがなんだか寂しくて
いつもと違うAちゃんをもっと見てみたいとも思った


タイミング良く停電も復旧し部屋に明かりが戻った


「停電なおったーよかったー!あー怖かった!バイオ続きする?」

え、、?今さっきまで動揺しまくってましたよね、、!?
目の前にはさっきまでの事がなかったかのようにケロッとしてるAちゃん、、

さっきまで俺の腕の中で震えてたくせに、、笑
ほんとにころころと表情変わる子だなー
そういうところが面白いんだけど!

でも時々急に目を合わせてくれなかったり、本心を隠してるんじゃないかと思ってしまうこともある、、、

Aちゃんと出会ってまだ数日なのにこんなことまで考えてしまうのはおかしいだろうか

「ゲームするのはいいけどコントローラーどこいったの?なんかないけど?」

とりあえずゲームの続きをしようといつの間にか姿を消したコントローラーを探していると

”もしかしたらソファの下入ったのかも”とAちゃんに言われ、手を入れてゴソゴソと探していると明らかにコントローラーではないものが手に当たった

「ん、、、なんだこれ写真立て、、?」

写真には白のワンピースを着た今とは雰囲気の違うロングヘアのAちゃんと俺と同じくらいの背丈の好青年が写っていた

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設定タグ:amtk , utit , 天月   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:瑠衣 | 作成日時:2021年6月18日 16時

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